TOYOTA GAZOO RacingのトヨタGRヤリス・ラリー1 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラ代表が、2023年シーズンのドライバーラインアップについて自身の希望を明かした。チャンピオンチームのボスは来シーズンも、エサペッカ・ラッピと昨年の王者セバスチャン・オジエを3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1で走らせたいと考えている。
2022年シーズン、トヨタはレギュラードライバーのエルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラとともに、パートタイムドライバーとしてオジエとラッピを起用。さらに、新たに立ち上げられたサテライトチームのTOYOTA GAZOO Racingネクストジェネレーションからは日本人WRCドライバーの勝田貴元がフル参戦している。
ラッピと3台目のマシンをシェアしているオジエは、今季はまだモンテカルロとポルトガル、ケニアの3戦にしか出場していないが、今後数カ月の間に少なくとも1回はトヨタGRヤリス・ラリー1のコクピットに戻ることが予想される。なお、2021年限りでWRCフルタイムドライバーを引退した彼は、すでに来年の開幕戦ラリー・モンテカルロに復帰したい意向を表明している。
一方のラッピはフルタイムドライバーに復帰することを望んでいる。そんな彼について、ラトバラはチームのために完璧な仕事をしているとWRC公式サイト『WRC.com』に語った。
2023年のドライバーラインアップについて聞かれたラトバラは次のように答えた。
「私にとっては、来年も同じドライバーでラリーに臨むのが理想的な状況になるだろう」
「セブ(セバスチャン・オジエ)は今でも非常に速いドライバーだ。彼は8度のワールドチャンピオンであり、モンテカルロなど彼が本当に強いイベントがいくつかある。しかし、EP(ラッピ)が強い場所もある。フィンランド、エストニア、そしてイープル(ベルギー)では表彰台に上った」
「(エバンスとロバンペラの)2台と(オジエとラッピがシェアする)サードカー、そして4台目のGRヤリスに(勝田)貴元が乗る現在のコンビネーションは素晴らしいものだと思う」
「私たちはこれらのことについて話し合い、すべてを考えなければならない」
今シーズン、トヨタは第5戦イタリアを除くすべてのラウンドで表彰台にGRヤリス・ラリー1を送り込み、ドライバーとコドライバー、マニュファクチャラー計3つのチャンピオンシップでいずれもリードする存在になるなど圧倒的な強さをみせている。