うめざわしゅん原作による実写作品「海の夜明けから真昼まで」のキャスト、ティザービジュアル、特報が公開された。
【大きな画像をもっと見る】「海の夜明けから真昼まで」は小さな港町で起こった、1つの監禁事件から始まる物語。俳優の吉村界人と監督の林隆行がタッグを組んだ“短編集”「人間、この劇的なるもの」内の1エピソードとして制作され、9月19日から21日まで東京・テアトル新宿、10月20日に大阪のシネ・リーブル梅田で上映される。
吉村は監禁事件の犯人となる“ある男”役。監禁事件の被害者であり、物語の主人公となる女子高生・工藤麻衣役は羽音が務める。また麻衣の同級生・氏家隆史役は上村侑。3人と監督からはそれぞれコメントも到着している。そのほかカトウシンスケ、遠藤留奈、若林時英、櫻井健人、三浦獠太、林裕太、山崎翠佳、栗林藍希、さくらもキャストに名を連ねた。
■ 吉村界人(“ある男”役)コメント
撮影中も、この漫画を映画化するのは挑戦的なんだろうと感じていました。
ですが、今はやるしかないんだ。
そんな言葉に尽きると思います。
僕自身も挑戦的で個人的、でも新しい、そういう映像作品になると信じて疑わないです。
今作参加できたことを光栄に思います。
■ 羽音(工藤麻衣役)コメント
何者にもなれなくて、何もない心に刺さる言葉を目の前にした時に、
素直になれなかった感情を正直に生きられた気がします。
言葉のバトンとして貰ったものを表出させられる様に、必死に喰らいつきました。
一瞬でも、生きる活力を見つけて頂けるきっかけになれたらなと思います。
■ 上村侑(氏家隆史役)コメント
原作を最初に読んだとき、氏家という人間について何も掴めずにいて、ざわざわしたものだけが心に残りました。
撮影に入るまでの時間でどのように氏家を魅力的なキャラクターにするか、悩んで、その度に監督と議論を交わして、リハーサルをして。そして迎えた撮影中も悩むことばかりでした。しかし、モヤモヤしたこの気持ちこそ、
あの街で氏家が抱えていたものだったんじゃないかなと、少しわかった気がしました。
この作品が皆さんに届いた時、氏家が魅力的に映っていればいいなと思います。
■ 林隆行監督コメント
うめざわ先生の原作を、映画化させてもらうということにとてつもなく不安がありました。
けれど、先生の挑戦的な作品を今やりたいという衝動が心の中にずっと纏わりつき、
そしてこの原作が持つ力に押し動かされ今回映画化まで辿り着くことが出来ました。
混沌とした世の中ですが、生きているだけで素晴らしいんだということを、
一瞬でもこの映画を観て感じて頂けたら嬉しいです。
※山崎翠佳の崎はたつさきが正式表記。