IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のDPiクラスに参戦しているメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は8月29日、2023年のIMSA・GTPクラスにおける新型LMDh車両『アキュラARX-06』のドライバーとして、トム・ブロンクビストを継続起用すると発表した。
合わせてチームは、2022年シーズン終了後、ブロンクビストにホンダエンジンを搭載するインディカーのテスト機会を与えることも明らかにしている。
これまでIMSAやWEC世界耐久選手権において活躍してきたブロンクビストは、今年からオリバー・ジャービスとともにMSRのアキュラARX-05をドライブしており、10月初頭のシーズン最終戦プチ・ル・マンでは、タイトル決戦へと臨むことになる。
チームは来季のIMSAにおいて、現在アキュラが開発中の新型LMDh車両『ARX-06』を投入する予定となっており、28歳のイギリス人であるブロンクビストが、この60号車ARX-06のドライバーとして決定した形だ。
なお、両ドライバーとも当初から複数年契約を結んでいたと考えられているものの、2023年のジャービスの状況について公式発表はない。
「MSRとのパートナーシップを更改することになり、とても嬉しく思っている」とブロンクビスト。
「MSRは僕を信頼して今年マシンに乗せてくれたし、僕らはうまくやってきた。そしていま、僕らはチャンピオンシップを獲得することに集中している」
「もちろん、新しいクルマではまた違ったチャレンジが待ち受けているだろうけど、僕たちは皆、モチベーションにあふれているんだ」
F3、そしてフォーミュラEの経験を持つブロンクビストは、今季終了後にインディカーをテストすることについて「本当に興奮している」と語っている。
「(チームオーナーの)マイク・シャンクとチームが、僕の今年の成果を尊重してくれて、彼らのインディカーに乗る機会を与えてくれるのは素晴らしいことだ」
「将来的には、それ(インディカー)は間違いなく僕が憧れていることだし、このテストの機会を与えてくれたチームに感謝しなければならない」
チームの共同オーナーであるマイク・シャンクは、「トムと再び契約することは、我々にとって簡単な決断だった」と述べている。
「彼は今シーズンのレースで我々の期待を上回る活躍を見せ、毎週、毎週、パフォーマンスを発揮してくれた。彼がアキュラARX-05で見せたペースは、彼を新しいアキュラLMDhマシンに乗せることを容易に決定させた」
「また、彼に我々のインディカーをテストする機会を与えることができたことも喜ばしい。彼はフォーミュラEでオープンホイールの経験があり、インディカーで何ができるかを見るのはエキサイティングなことだろう」
アキュラは2023年、IMSAに2台のARX-06を投入する予定だ。もう1台のウェイン・テイラー・レーシングでは、リッキー・テイラーとフィリペ・アルバカーキのふたりが、来季もフルシーズン・ドライバーとして戦うことがすでに明らかにされている。