8月28日、2022年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第6戦スーパーバイクレース in 九州のJSB1000クラス決勝が大分県のオートポリスで行われ、中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が優勝を飾った。2位は渡辺一樹(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)、3位は亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)となっている。
決勝日は、ここまで好調だったヤマハファクトリーチームを不運が襲った。予選で転倒しながらも2番手グリッドを獲得していた岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2)が新型コロナウイルス陽性となり、欠場が発表されたのだ。これによりチームメイトの中須賀も検査を受けたが、幸いにも陰性が確認できたために決勝出場を決めた。
若干、風があるものの、気持ちのいいレース日よりになった決勝日。スタート直前のウォームアップラップで予選2番手の榎戸育寛(SDG Honda Racing)がグリッドに戻れず、ピットインしたため無情にも榎戸抜きでスタートが切られる。飛び出したのは亀井雄大(Honda Suzuka Racing Team)。中須賀、作本輝介(AstemoHondaDreamSIRacing)と続く。
ほどんどのライダーが14周目に入ったところで津田一磨(BabyFace Powered by YOSHIMURA)のマシンからオイルがもれて白煙が上がった。これで赤旗が出され、12周終了時点での順位でレース成立。あっけない幕切れでの中須賀の開幕9連勝となった。
■中須賀克行/YAMAHA FACTORY RACING TEAM(決勝:優勝) 「昨日に引き続き天候に恵まれ、路面温度も昨日と同じようなコンディションになりました。予選では苦労しましたが、あの温度で走れたことで今日はセッティングを変更でき、今朝のフリー走行で詰めてしっかり決勝を迎えることができました。昨日の暑さが役立ちましたね。レースでは自分の走りに集中することだけを心がけました」
■亀井雄大/Honda Suzuka Racing Team(決勝:3位) 「自分は事前テストには参加できず、全日本マシンは6月のSUGO以来という状況でした。フロントのチャタリングに悩まされていたのですが、今朝のフリー走行ではいいフィーリングがありました。岡本選手が欠場ということで、2位をねらって臨んだのですが、決勝でまたフィーリングが変わってしまい、渡辺選手にも離されてしまいました。それでもなんとか3位表彰台を獲れたのでよかったです」