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ヨシムラの渡辺一樹、チーム・スズキ・エクスターからMotoGPデビュー。ミルの代役で第14戦サンマリノGPに出場

2022年08月27日 01:00  AUTOSPORT web

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渡辺一樹
8月26日、MotoGPに参戦しているチーム・スズキ・エクスターは、負傷しているジョアン・ミルの代役で渡辺一樹をミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで9月2~4日に開催される第14戦サンマリノGPで起用すると発表した。

 ミルは第13戦オーストリアGPの決勝の際に、1周目の4コーナーで転倒を喫してリタイアした。その転倒で右踵に骨折及び骨片剥離が確認され、再検査で右足首の距骨に小さな骨折と、距骨靭帯の損傷が判明。そして、第14戦サンマリノGPは欠場することとなった。

 チームは代役参戦するライダーを模索したが、スズキのテストライダーであり、ヨシムラSERT MotulからEWC第3戦鈴鹿8耐のテストに参加したシルバン・ギュントーリが左手を怪我したために他のライダーを探す必要があった。そして複数のライダーを検討した結果、渡辺をサンマリノGPに参戦させることを決定した。

 渡辺はFIM世界耐久選手権(EWC)に参戦しているヨシムラSERT Motulの開発ライダーと第4ライダーを務めており、鈴鹿8耐はレギュラーライダーとして参戦して3位を獲得。また、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスにYOSHIMURA SUZUKI RIDEWINからフル参戦して表彰台を複数回獲得している。

 ロードレース世界選手権では、2009年に250ccクラスで1度、2010年にMoto2クラスで4度出場したことはあるが、最高峰のMotoGPクラスに参戦するのは初となる。

 渡辺は「まず第一に、ジョアンが負った怪我から迅速に回復することを願っています。彼は素晴らしいライダーだから、すぐにトラックに戻ることを願っています」とコメントした。

「ミサノでの代役についての電話は本当にうれしかったし、ミサノでMotoGPバイクを走らせることは素晴らしいことです。良いパフォーマンスができるように最善を尽くし、このチャンスを与えてくれたチームに恩返しをしたいです」

 チームマネージャーのリビオ・スッポは「ジョアンがミサノでレースできないことは非常に残念であり、彼の早い回復を願っている! 一方、渡辺一樹をチームに迎えることができてうれしく思う。彼はスズキでの経験が豊富で、全日本ロードで力強いシーズンを送っている。数週間前の鈴鹿8耐でも3位になった。GSX-RRはまったく別の挑戦になるが、渡辺さんがこの経験を最大限に活用できるように最善を尽くす!」と語った。