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病院内で「信じないと、皆、天国には行けない」と宗教勧誘する看護師 大問題になってしまい……

2022年08月24日 18:40  キャリコネニュース

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宗教を信じることは個人の自由だが、だまし討ちや脅すように勧誘することには問題がある。キャリコネニュースで「職場での宗教勧誘」をテーマに経験談を募集したところ、上司や同僚などから勧誘され困惑したエピソードが多数届いている。

神奈川県の50代女性(医療・福祉・介護/年収800万円)は、「看護師としてある総合病院に勤務していた1993年ころの出来事」として

「隣の病棟(血液内科)の看護師に『相談したいことがある』と言われ、ファミリーレストランで食事をしながら相談にのることにしました」

と語りだした。(文:okei)

キャリコネニュースでは「職場で宗教勧誘されたことある人」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/68399KNQ

「私は私が信じていることを信じている、という話をしました」

その看護師は「同期で少し話をしたことがある」という程度の仲だったという。一般的な会話の後、「相談したいこととは何か」と女性が尋ねると「実は私、ある宗教を信じているんです」という話が始まった。

「『その宗教を信じないと、皆、天国には行けない。だから皆がその宗教に入らなければならない』ということを熱弁していました。私は宗教を信じることは自由だと思っているけれども、それを他の人に強要するということはあり得ないし、私は私が信じていることを信じている、という話をしました」

毅然とした態度で勧誘を断った女性。「いったん、そこで話が終わるかと」思ったが、その後お互いの共通の知人がやってきて、「彼女の言い分を肯定」しはじめたという。つまり2対1の構図だ。

「彼女もその宗教の信者でした。私は同じ説明を繰り返し、その場を離れたため、それ以上のことはありませんでした」

再びきっぱりと断り事なきを得た女性だが、話はそれで終わらない。

「初めに相談を持ち掛けてきたナースは、自分が勤務している病棟の個室に入院する患者さんにも宗教の勧誘をしたため、大問題となり、そのうちにその職場を離れたようでした」

と女性は顛末を報告した。ちなみにその病棟は「血液内科であったため、白血病などの病気である方が多かった」とのことだ。命に係わる病を抱えた人たちが、「信じないと天国に行けない」という話をされてどんな気持ちになっただろうか。