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ファーフェッチ、ドバイ実業家と共同でリシュモン傘下のECグループの株式過半数を取得

2022年08月24日 17:21  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ファーフェッチの公式サイトより
ファーフェッチ(FARFETCH)が、ドバイの実業家モハメド・アラバー(Mohamed Alabbar)の投資会社Symphony Globalと共同で、リシュモングループ傘下のユークス ネッタポルテ グループ(YOOX NET-A-PORTER GROUP/以下、YNAP)の株式過半数を取得すると発表した。取得比率はファーフェッチが47.5%、アラバーグループが3.2%。

 YNAPは、ファッションECサイト「ネッタポルテ(Net-A-Porter)」と「ユークス(YOOX)」を展開。2018年に、株式公開買付けにより「カルティエ(Cartier)」や「クロエ(Chloé)」「ダンヒル(dunhill)」などを傘下に収めるリシュモングループが買収した。同グループはYNAPを中立的なECプラットフォームとする構想を掲げており、今回のファーフェッチおよびアラバーグループとの取引により、YNAPは支配株主のいない中立的なプラットフォームになる。またYNAPでは今後ファーフェッチの販売技術を取り入れ、リシュモンはファーフェッチで「ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)」や「クロエ」「カルティエ」といった傘下ブランドを展開する。
 アラバーはアラブ首長国連邦の政府系不動産開発デベロッパーのエマール・プロパティーズ(Emaar Properties)の創設者兼会長で、ドバイの経済成長を牽引。エマール・プロパティーズは、ドバイの超高層ビル ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)やドバイ・モールなどを開発した。