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実写「マイ・ブロークン・マリコ」永野芽郁と奈緒、タナダユキが原作のパワーを熱弁

2022年08月23日 22:11  コミックナタリー

コミックナタリー

実写映画「マイ・ブロークン・マリコ」完成報告試写会の様子。左から奈緒、永野芽郁、タナダユキ。
平庫ワカ原作による実写映画「マイ・ブロークン・マリコ」の完成報告試写会が、本日8月23日に東京・イイノホールで開催され、シイノ役の永野芽郁、マリコ役の奈緒、タナダユキ監督が登壇した。

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「マイ・ブロークン・マリコ」は親友であるイカガワマリコの遺骨を持って旅をする主人公・シイノトモヨを描く物語。ある日マリコの死をテレビで知ったシイノが、彼女の遺骨を強奪したことから物語が始まる。登壇した永野は「私のファンの方はもしかしたら衝撃を受けるかもしれません」といたずらっぽく笑いながらも、作品の出来栄えに「本当に、観て後悔しない作品ができたと自信を持って言えます」と胸を張る。奈緒は「この作品の話をいただいたときから、映画が完成して芽郁ちゃんと舞台挨拶をする日を夢見ていました。皆さんの姿を見て、今、夢を叶えてもらっている気持ちです」と感慨深げに挨拶をした。

映画化の発端を問われたタナダ監督は、まず原作に強烈に魅了されたことを語る。「(単行本の)発売当日に読み終わって、『映画化したい!』とプロデューサーに電話したのは初めての経験でした。シイちゃんの衝動に引きずられる形で、(この映画を)絶対に撮りたい!と突き進んで、もし撮れなかったらどうしようということは考えませんでしたね」と振り返り、「その思いが今日に結び付いていると思うと、感慨深いです」とコメントする。

続けてタナダ監督は「シイちゃんの、涙や鼻水を出しながら、どうしたって答えなんかないのに突き進もうとする感じが私にとってはすごくカッコよく見えて。彼女のやっていることが一見カッコ悪く見えるときがあっても、逆にそこがカッコいいと思うんです。その原動力になっているのが、マリコという唯一無二の親友。シイちゃんにとってマリコは、どんなふうに大事だったのかなと、いろいろ考えました」とシイノとマリコの思いに考えを巡らせたことを語る。また永野と奈緒のキャスティング理由について、タナダ監督は「(シイノ役は)お芝居がすごい人じゃないと話にならない」「マリコは、シイノの原動力になりうるお芝居のできる力がある人」と説明した。

原作の魅力について、永野はまず「読んだ方はわかると思うんですけど、とてつもないマンガ」と述べ、「絵が動いて、セリフをしゃべっているようで、マンガが映画に見える瞬間があったんです。マンガでこれだけ成立しているものを映画化して、しかも私がシイノ役。原作がすごく好きな方たちの期待に応えられる自身がなくて、表現力も実力も足りないんじゃないかと思いました」と自信がなかったと明かす。しかし脚本の完成度に感動した永野は「これを他の人にやられるのは悔しい!と思ったんです」と出演を決めたという。奈緒は「あまりにも(原作の)パワーがすごくて。最後の1ページを読んだときに、呆然と涙を流している自分がいました。この作品を、すごいパワーと熱量、愛を持ってタナダさんが作り上げる組で、さらに座長として芽郁ちゃんがいて。こんな船に飛び込んでみたいなと思ったんです」とコメントした。

撮影中の永野と奈緒の様子を振り返り、タナダ監督は「シイちゃんでありマリコそのものだった。毎日お芝居を撮っていると、これをちゃんと形にして届けないと、とプレッシャーが募っていきました」と話す。注目してほしいシーンを問われると、永野は「全部なんだよなあ……」と困ったようにつぶやき、「シイノとマリコって、ずっと一緒にいるんです。シイノ1人のシーンで、体が隣にいなくても、心はずっと一緒にいる。それがちゃんと描けていると思いますし、皆さんにも感じ取ってほしい」とアピール。奈緒は「シイちゃんが、マリコを連れ出してくれた瞬間はすごく好きなシーンの1つですね。マリコにとってシイちゃんがどんな存在だったかが、ワンシーンにぎゅっと閉じ込められています」と語り、「原作を読んだとき、私自身がすごく救われたんです。この映画は、誰かを救ってくれる作品だと思いました。皆さんの中で、マリコとシイちゃんが生き続けてくれたらいいなと思います」と思いを込めた。「マイ・ブロークン・マリコ」は9月30日に公開。

■ 映画「マイ・ブロークン・マリコ」
2022年9月30日全国ロードショー

出演:永野芽郁、奈緒、窪田正孝、尾美としのり、吉田羊
監督:タナダユキ
脚本:向井康介、タナダユキ
原作:平庫ワカ「マイ・ブロークン・マリコ」(KADOKAWA)
製作:映画「マイ・ブロークン・マリコ」製作委員会
製作幹事:ハピネットファントム・スタジオ
制作プロダクション:エキスプレス
制作協力:ツインズジャパン
配給:ハピネットファントム・スタジオ、KADOKAWA