8月21日、WRC世界ラリー選手権第9戦『イープル・ラリー・ベルギー』の最終日デイ3が、ベルギー西部のイープルを中心に行われた。シリーズ最高峰クラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2位でフィニッシュ。エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位となり“ダブル表彰台”を獲得した。
また、初日のデイリタイアを経て、デイ2で再出走したカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合62位で完走し、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位入賞を果たしている。
依然としてドライバー、コドライバー、マニュファクチャラーの各選手権をリードしているTOYOTA GAZOO Racing WRTが挑む次戦は、9月8日から11日にかけて、ギリシャで開催されるWRC第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』だ。昨年、8年ぶりにWRCのカレンダーに復帰したこのイベントは、1951年に初開催され、WRC初年度の1973年からシリーズに組み込まれた伝統的なグラベル(未舗装路)ラリー。大きな石が転がる山岳ステージの路面は所々荒れており、また気温もかなり高いため、クルマにもタイヤにも選手にも厳しいイベントとして知られている。