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小麦粉高騰で、米が狙い目! 料理研究家が教える「米粉」の魅力とオススメレシピ

2022年08月18日 12:00  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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小麦製品の値段が急激に上がっている。小売物価統計調査によると、小麦粉は東京の小売店では、1キロあたり313円程度で販売されているようだ(2022年7月現在)。同じ調査で1年前は268円だったので、実に16.8%の値上げである。

一方で、値上がりしていない食品もある。それが米だ。同じ調査で、コシヒカリは5キロ2398円→2227円に7.1%ほど値下がり。割安感が強い。しかし、米がいくら美味いといっても「ごはん縛り」は飽きる。そこで、米粉料理研究家の中村りえさんに、「米粉」を使った美味しい料理を教えてもらった。(取材・文:箕輪 健伸) 中村さんは「米粉は、小麦粉を比べて油を吸いにくいので、さっぱりヘルシーなのが魅力です。米粉を使うとほんのりしたお米の甘さが感じられるので、お菓子に使う場合、砂糖を控えめにしてもおいしいです 」と話す。 米粉のデータは、農水省のサイトにまとまっている。

農水省の資料「米粉をめぐる状況について」から引用

中村さんは続ける。

「米粉で作られたパンや麺は小麦粉で作られたものと比べると、もっちりとした食感になります。それでいて、揚げるとサクッと軽い食感が楽しめるのも米粉の魅力ですね。たとえば、揚げ物や天ぷらなどはカリッとサクッとした食感に仕上がります。これは、油の吸収率が小麦粉より低いためです。サクッとした食感が、長期間持続しやすいのも特徴ですね」

そんな米粉だが、中村さんのおすすめレシピはこちら。(※配信先ニュースサイトなどでは、レシピへのリンクが表示されない場合があります。関連リンクなどからご覧ください)

・米粉で作る唐揚げ
・米粉でもっちり♪お好み焼き
・米粉で作る手打ちうどん
・米粉でモチモチ!小麦不使用の手作り餃子の皮
・玄米ぱんこで作るグルテンフリーピザ
・3ステップで作るきのこのカルボナーラ風ドリア

ちなみに米粉は、小麦粉よりはちょっと高いが、スーパーなどで普通に売っている。

米粉を使ったお好み焼き(中村さん提供)

米の国内消費量・生産量は減り続けているが、コロナ禍やウクライナ戦争などで物流が混乱したり、高騰したりするのを見ていると、食料自給率(カロリーベース)が38%しかない日本の現状が心配になる。この際、そういった観点からも、日本の風土・気候に合っていて研究も進んでいるコメを食べようではないか!