続く第二部の『氷川きよしコンサート2022 in 博多座』では、『群⻘の弦』に始まり『箱根八里の半次郎』『白雲の城』などの代表曲から、ちょっと大人のアレンジの『限界突破×サバイバー』、「いつかゲームの中で歌ってみたかった」という人気ゲームシリーズ最新作『信⻑の野望・新生』のエンディングテーマ『雷鳴』などポップスのヒット曲、そして福岡にちなんだご当地ソング『無法松の一生~度胸千両入り~』まで熱唱した氷川。7月26日発売の新曲、原点回帰の股旅演歌『甲州路』では博多座で初めて振付を観客と楽しむ一幕も。動画で「幅広いお客様に楽しんでもらいたいというのがデビュー、22歳からの目標だった」と明かした氷川は「ジャンルを問わず心ある作品はすごく素敵なんだよと伝わるコンサートにしたい」と抱負を述べていたが、それを体現したかのような豪華ラインナップとなった。もちろん第二部でも和装から洋装までさまざまな氷川を堪能できる。
冒頭のMCでは「福岡のみんな、ただいま!」と満面の笑みで語りかけた氷川は「故郷福岡から始まった歌手活動23年間で、自分を作ってくれた歌で感謝を届けたい」と並々ならぬ思いを見せた。そして「劇場はテーマパーク、こだわりの世界観を楽しんでほしい」と語ったが、今回劇場全体を楽しんでほしいという思いから、博多座公演では空間デザインから氷川が監修したカフェが期間限定オープン。博多の野菜を焼き野菜にした「ふるさと kiina カレー」や「kiina」ロゴ入りのカップで提供されるスペシャルドリンクを楽しめる。鳴りやまない拍手の中のアンコールでは、今回の舞台のために作られた第一部の主題歌『革命前夜』などを力強く熱唱して、万雷の拍手のもと初日の幕が下りた。