レース2でもポールポジションから好スタートを見せた埜口遥希がホールショットを奪いレースをリード。そのまま独走態勢を築くかと思われたが、カスマ・ダニエル・カスマユディン(YAMAHA Racing Team ASEAN)がマークし、一騎打ちのトップ争いとなる。レース中盤にはカスマがトップを奪い、レース1とは違う展開になってくる。
その後方で繰り広げられた3位争いも熾烈だった。ザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)を先頭にアピワット・ウォンタナノン(YAMAHA Thailand Racing Team)、伊藤勇輝(YAMAHA Racing Team ASEAN)、豊島怜(JDS DOG FIGHT RACING YAMAHA)の4台がバトルを繰り広げながら最終ラップを迎える。
最後の勝負は、やはりシケイン進入だった。ザクワンのインをアピワットが突き、2台が失速したところを伊藤がかわしていき3位でゴール。伊藤が表彰台に上がる結果となった。豊島は6位、秋吉耕佑(Murayama.Honda Dream.RT)が8位、中冨伸一(Hirostech Team Tomy)が10位でゴール。前田恵助(Team GYTR)は、マシントラブルが発生しピットイン。再スタートし2周遅れの13位となっている。
SS600クラスは、荒川晃大がアンディ・ファリド・イズディハール(ASTRA HONDA Racing Team)とトップ争いを展開。ラスト2周のシケインでうまくスピードを乗せてアンディをかわした荒川がトップに浮上し、ファイナルラップに突入。1コーナーで勝負に出たアンディだったが、痛恨のクラッシュ。荒川が独走でチェッカーフラッグを受けダブルウインを飾った。
阿部真生騎(Webike Team Norick Yamaha)が6位、阿部恵斗(ONEXOX TKKR TEAM)はマシントラブルでリタイアとなっている。
AP250クラスのレース2は、井吉亜衣稀(Motul Sniper Manual Tech Racing Team)がトップ争いを繰り広げるが最終ラップのシケイン進入で3台が絡むアクシデントで転倒し悔しいDNF。モハマド・アデナンタ・プトラ(ASTRA HONDA Racing Team)が優勝を飾った。日本勢では、中村龍之介(ENDLESS TEAM SHANTI)が4位と健闘。レース1を制した田中敬秀(TEAM TEC2&YSS NTR.JP)は、2周目の3コーナーで接触され転倒リタイアとなってしまった。ケガがなかったのが幸いだった。