「あ~、〇〇やめたい」というような言葉をこれまで周りから散々聞かされてきた。一番多いのはタバコだ。やめたいのに吸わないとイライラするという。ニコチン依存症というヤツだ。
そして次に多いのがギャンブル。パチンコとか競馬とか、色々あるよね。最近はオンカジも。オンカジなんて恐ろしいものによく突っ込めるよなぁと。
僕もこちらではパチンコをやめたいと思ってやめられなかった人の話を何回か書いてきた。アレも依存症になってしまうと、なかなかやめるにやめられないものだ。しかし、そんなパチンコ依存を断ち切るための面白い方法があった。 (文:松本ミゾレ)
全然回らない0.2パチを打って「パチンコ=苦行」と脳みそにインプットさせる
先日、5ちゃんねるに「パチンコ依存症ワイ0.2パチをやることで脱パチンコに成功するw」というスレッドが立った。スレ主は「これだけで1週間で辞めれたわ」と書き込んでいる。その衝撃の手法とは何か。丁寧に解説してくれている。
「パチ屋に行く時は0.2パチ(分の貯玉)が2000円分だけ入った会員カードだけ持ってくわ」
「たかが2000円なのに一生無くなる気がしないし回らなすぎて1週間で足遠のいたわ」
と、このように低レート中の低レート、0.2パチという、本当に何のために遊んでいるか分からないぐらい時間のムダ丸出しなレートにあえて手を出し、嫌になるまで打つ。これを1週間続けることで、自然とホールから足が遠のくようになったという。
ギャンブル依存症というものはやっぱり、お金が増えるかもしれないという欲目が原動力となって悪化するものだろう。しかし彼のこの方法では、何がどうあってもお金が増えることはほとんどない。増えても数十円レベルだったりするし、しかも0.2パチコーナーなんて店も力を入れないから釘も良くない。つまらないわ回らないわ儲からないわで、流石に嫌になってしまうというわけだ。
儲からないパチンコ・パチスロに執着する人は実機ファンぐらい
パチンコもパチスロも、面白いと思う要素は色々あるんだけど、結局その要素って最終的に財布の中のお金が増えること前提の楽しさだと思って、僕はずっと遊んでいる。お金が介在しない部分で面白い演出なんかあっても、全然興味がない。
そうなってくるとパチンコ・パチスロの筐体って、単体では何のメリットも生まない、ただ眩しくてうるさいだけの変な置物である。
一部、そういう実機を愛好するファンがいるのは知っているけど、彼らのような人は全体の中ではかなり少ない。お金が増えるか減るかでパチンコホールと向き合っている依存症の人が、パチンコユーザーの大多数なのだ。
そこへ行くと前述の手法というのは、まさに根底からパチンコをつまらないと感じさせるリハビリ方法かもしれない。冗談抜きで生涯収支がマイナス1000万とかの人っているけど、そんな人にこそ是非試してもらいたい。実際やってもらって、本当にパチンコを卒業できたらすごいことだ。
……とここまで、実際に僕自身が試すこともなくスレ主の発案を持ち上げてしまったが、そう言えば周りから借金をして返済をしないまま逃げてしまった男が、0.2パチを楽しそうに打っている様子を見たことがあるのを思い出してしまった。本当の、ガチのパチンコ依存症のクズには、この方法もあんまり効果がないのかも。