埜口は前戦マレーシアのレース2に続いて2連勝。ポイントランキングでも暫定トップに踊り出た。2位争いはザクワン・ザイディ(Honda Asia-Dream Racing with SHOWA)が制し、カスマ・ダニエル・カスマユディン(YAMAHA Racing Team ASEAN)が3位に入り、マレーシア勢が表彰台の両脇に乗った。ワイルドカード勢では、前田恵助(Team GYTR)が、この2位争いの後方5位でフィニッシュ。豊島怜(JDS DOG FIGHT RACING YAMAHA)が6位、伊藤勇輝(YAMAHA Racing Team ASEAN)が7位となった。
SS600クラスも日本人ライダーが速さを見せた。ワイルドカード参戦した荒川晃大(MOTO BUM HONDA)が、ポールポジションからスタートでやや出遅れるものの、トップに立つと、そのまま独走でアジア選手権初優勝を飾った。2位にアンディ・ファリド・イズディハール(ASTRA HONDA Racing Team)が続き、3位に代役参戦した阿部恵斗(ONEXOX TKKR TEAM)が入っている。阿部真生騎(Webike Team Norick Yamaha)は9位でゴール。伊藤元治(MOTO BUM HONDA)は転倒リタイアとなってしまっている。
そんななか、レインタイヤをチョイスしたライダーがレースをリード。ワイルドカード参戦の中村龍之介(ENDLESS TEAM SHANTI)がトップに立ち、ラフィド・トパン・スキプト(LFN HP969 Indonesia Racing Team)が、そのテールを追う。その後方から“ニトロ田中”こと田中敬秀(TEAM TEC2&YSS NTR.JP)とアルディ・スティア・マヒンドラ(YAMAHA Racing Indonesia)がハイペースで追い上げてくる。