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お墓が高すぎる問題、都営青山霊園は437万円から! 墓石がいらない埋葬プランとは?

2022年08月13日 06:10  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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お盆といえばお墓参り。でも、この時期に帰省すると、高速道路は渋滞するし、電車も大混雑。わざわざ遠方のお墓参りなんて、ウンザリという人も多いはずだ。都心暮らしが長くなると、田舎に帰っても「ウチの墓はどれだっけ?」なんてことも。そもそも、墓の近所に親戚一同誰も住んでいなくて、誰も管理ができないなんていうことは珍しくもない。

かといって都内に墓を買うのは「高すぎる」。たとえば都営・青山霊園の使用料は最低437万6000円から最高1094万円もする。しかも、そもそも抽選に当たる必要があって、2021年度の実績でも青山霊園は13.3倍と高倍率だ。

いったいどうすればいいのか、頭を抱えていたのだが……(文:昼間たかし)

田舎の墓は遠すぎる

ちなみに筆者は既に10年以上、実家の墓を訪れていない。最寄りバス停から徒歩30分もかかるうえ、最後は山道の急坂を100メートルほど登らないといけない、まるでトレッキング状態。今はまだなんとかなるが、加齢で足腰が弱ってきたら、もう墓にたどり着けなくなるだろう。

そんな状態なので、都心に墓が欲しくなるのだが、これが高い! 都心には青山・染井・谷中と著名人も多く埋葬されている便利な墓地があるのだが、こういった都営墓地は抽選方式で高倍率なので、なかなか入れないし先述のとおり値段も破格。なかなか選択肢に入れられないのが現実だ。

納骨堂が便利だった

そこで当世流行しているのが、「納骨堂」。最近、よく広告を見かけるスタイルだ。

筆者も最近、そういう新しいタイプの納骨堂にお参りする機会があったのだが、電動の「可動型」で、礼拝所に設置されているパネルで番号を押すと目の前に骨壺が運ばれてきて、故人の写真がモニターに表示されるという、なんとも便利な仕組みだった。室内なので空調も効いている。

この形式なら、都心のお寺でも大量の遺骨を管理できる。「永代供養」は、どこも必ずうたっているものの、実際にどこまでやってくれるかはわからないが、少なくとも数十年は無碍にはされないだろう。ただ、こうした納骨堂でも50万円~ぐらいの値段がかかる。

もっと安いプランも

とにかく格安なのは、都立小平霊園にある樹林型合葬埋蔵施設。こちらは粉末にした遺骨であれば4万1000円で引き受けてくれる。粉末加工は専門の業者で数万円で済む。とにかく死んだ後のことに金をかけたくない。1円でも多く家族に残したい、みたいな人はこういうのがいいのではないか。

筆者の経験からすれば、故人を偲ぶのに「お墓」は必須ではない。むしろ、後で話題になるのは、葬式に飾られていた遺影がめちゃくちゃ笑顔でガッツポーズだったとか、通夜振る舞いがやたら豪華だったのでみんな帰らず深夜まで宴会になった、とかいうエピソードである。

墓は掃除などの手入れも不可欠だ。立派な墓を建てても荒れ果ててしまうと、なんともうら寂しい雰囲気になってしまう。昔ながらの墓石にこだわらないのであれば、この機会に新しい埋葬プランを調べておくのがいいかもしれない。なにせ実際に、自分が喪主になるような状況になったら、ゆっくり葬式や墓について考える心の余裕はなかなかないものだから。