仕事が出来過ぎる人は、割に合わない業務を割り振られて“働き損”となってしまう恐れがある。キャリコネニュース読者の20代後半の女性(大阪府/未婚)は、手取り14万5000円でメーカー系の会社に勤務しているが、
「フルタイムのパートなのに正社員と業務内容も責任の重さも同等の仕事をしていて、この給料は割に合わない。最近は役職持ちの上司の仕事までやらされている」
と不満を吐露した。(文:福岡ちはや)
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「昇給はあるが、時給1円アップとかそんなレベル」
女性の働きぶりは社内でも折り紙付きらしく、
「人事評価では最高ランクの評価をもらえてる」
「上司が『うちのパートは優秀で助かるよ~(笑)』とほかの部署に自慢していると、非正規仲間から聞きました」
と語る女性。しかし、評価が給料に大きく反映されることはなく、「昇給はあるが、時給1円アップとかそんなレベル」だという。これではモチベーションも上がらない。
「そもそも非正規雇用はどんなに優秀でも、ボーナスは手取り数万円しかもらえない制度。今の業務内容を続けるなら、せめて新卒と同じでいいから正社員の給料が欲しい」
と切実に綴った。
「TOEICで社内平均スコアを100点以上上回ったのに」正社員推薦はなかったことに
女性は「『TOEICで一定の点数を取れば正社員に推薦する』と言われたので、必死に勉強」したことを明かす。しかし、
「社内平均スコアを100点以上上回る600点を超えましたが、上は本当に取るとは思っていなかったらしく、うやむやにされました」
と悲しい結果に終わった。なぜ会社側は、女性を正社員登用しないのだろう。すでに女性の愛想は尽きかけており、
「もう馬鹿らしくなってきたので転職活動中です。実家暮らしで車のいらない場所に住んでいるから、なんとか生活が成り立っている状況から抜け出したいです」
と胸中を打ち明けた。優秀な働き手を安く使い倒すことしか考えていない企業からは、去ったほうがいいだろう。