キャリコネニュース読者の20代前半の女性(神奈川県/正社員/未婚)は、新卒で「デザイナーとして」働ける職場を探し、無事就職。しかし、待ち受けていたのは想定外の待遇だった。現在入社2年目の女性は、
「配属の決まった現場での業務はデザインではなく、慣れるまでの半年間がかなり苦しかったです。働き始めてすぐに転職を意識し、1年目の夏頃から転職活動を行いました」
と打ち明ける。(文:福岡ちはや)
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「1年目の夏は入社時にもらえると聞いていた賞与が振り込まれず」
しかし女性は「転職したところで今より良くなるか考えた際に自信がなく、現在は転職活動を止めている状態」だという。現在の配属先には「あと2年ほど在籍する予定」となっている。今はどんな仕事をしているか明かしていないが、一旦その仕事に向き合い自分に合った業務や働き方を考えることにしたという。
デザイナーとして入社した人材にデザイン以外の業務をあてている時点で驚きだが、女性の勤務先にはほかにも問題が多々ある。女性は、
「経費の精算などの手続きが遅れることも多く、ストレスになっています。1年目の夏は入社時にもらえると聞いていた賞与が振り込まれず、同期の友達と『この会社は信用できないから早く転職しようね』と話をしました。お金まわり以外の部分でも、信用していいものか迷う場面が何度かありました」
と不信感を募らせている。また、そもそもの手取りも決して高くはなく、女性は
「月3万円ほどの家賃補助と、社会保険料が天引きされて振り込まれる額が13万5000円です。残業代がつくのですが、先月は40時間残業して手取り16万円でした」
と不満を隠せない。ほかに、こんな不安も綴っている。
「貯金がまったく貯まっていません。医療費などが少しでもかさむと、学生時代までに親が管理してくれていたお年玉などの貯金を切り崩すことがしばしばあります。こういった貯金がなかったら……奨学金の返済があったら……と考え、毎回ゾッとします」
お金持ちの友達のSNSを見て「ひがんでいる自分を感じることがとてもつらい」
余裕のない生活は、女性の交友関係も変えてしまった。
「ずっと仲の良かった高校時代からの友達たちは全員実家暮らしで、お金や時間に対する考え方にかなり違いがあり、そのことがだんだん受け入れられなくなったので、自分から距離を置くようになってしまいました」
「中高一貫の私立の女子校に通わせてもらっていたので、SNSで繋がっている子たちにはいわゆるお金持ちの家の子が多く、投稿を見るだけで余裕のある生活をしていることがわかります。ひがんでいる自分を感じることがとてもつらいので、友達たちと繋がっているアカウントはあまり見ないようになりました」
女性は「次の配属先に異動するまでに転職したいと思っています」と今後の展望を綴る。希望どおり、デザイナーの仕事ができる職場が見つかるといいのだが。