本日8月11日は、昨年12月8日にがんのため死去した古谷三敏の誕生日。古谷が漫画アクション(双葉社)にて連載していた「BARレモン・ハート」の37巻が、12月に発売されることが明らかになった。
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37巻には、これまで単行本未収録だったエピソード「60歳の船出に」「異世界は招くよ!」「バイプレイヤー志願」「苦~いのはお好き?」のほか、完全未発表原稿も収録を予定している。担当編集者は「古谷先生の“遺稿”を収録したコミックスを誠心誠意準備しております。お気に入りの酒を片手に、愉しみにお待ちくださいませ」とコメント。また37巻の発売を記念し、Kindleにて1巻から15巻までをそれぞれ99円で販売するセールを8月18日まで実施している。
「BARレモン・ハート」は同名のバーを営むマスターと、店を訪れたさまざまな客の人間模様を、酒に関するうんちくを絡めながら描く1話完結型のマンガ。2015年と2016年には中村梅雀がマスターを演じて実写ドラマ化された。
■ 「BARレモン・ハート」担当編集者コメント
2021年12月8日、漫画家の古谷三敏先生ががんのため逝去されました。
享年85。デビューから考えると、66年もの間、ペンを握っていたことになります。
「漫画アクション」でも長らく『BARレモン・ハート』を連載し、看板を飾ってくださいました。連載としては36年続き、古谷先生にとって生前最後の作品となりました。
「BARレモン・ハート」は、どこにでもあるような普通のバーに見えて、伝説的なお店です。この世のありとあらゆる酒を保管し、超一流のマスターが、毎夜訪れる様々な客にぴったりの一杯でもてなす。強いこだわりがある一方で、老若男女、酒が飲めない人にも大好きな人にも、誰に対しても開かれている――その絶妙な描写は古谷先生の人柄ゆえでしょう。
そして今日、8月11日は古谷先生の誕生日です。
この作品がこれから先も多くの人の居場所になることを願いつつ、
古谷先生の“遺稿”を収録したコミックスを誠心誠意準備しております。
お気に入りの酒を片手に、愉しみにお待ちくださいませ。