トップへ

エリザベス女王、バルモラル城の歓迎式典をキャンセル 小規模で非公開のセレモニーに変更

2022年08月08日 15:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

昨年、バルモラル城の歓迎式典に出席したエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2021年8月9日付Instagram「The Queen has arrived at Balmoral Castle for her summer break.」』のスクリーンショット)
エリザベス女王(96)が、バルモラル城で開催する伝統的な歓迎式典を中止した。女王は例年通り夏季休暇でスコットランドを訪れているが、健康状態の懸念が高まったため代わりに非公開で縮小したセレモニーを行うという。

エリザベス女王は7月末、毎年恒例の夏季休暇を過ごすためスコットランドのアバディーンシャーに所有するバルモラル城に到着した。

通常であれば、女王はバルモラル城の門でスコットランド王立連隊第5大隊バラクラヴァ中隊を視察する歓迎式典を行い、正式に滞在を開始するのが伝統だ。

英メディア『The Mirror』は現地時間7日、最近女王の健康状態への懸念が高まったため、今年の歓迎式典は中止したと報じた。女王はつい最近まで出席する予定だったが、イベントは非公開で小規模なものに変更したという。

同メディアの情報筋は「伝統的なバルモラルでの歓迎式は、通常女王のカレンダーに記されています」と述べ、このように続けた。

「女王は自分に会うために足を運んでくれる地元の人々に挨拶できることを、とても楽しんでおられます。伝統的な形で式典が行われないのは、非常に残念でなりません。」

そんな女王がイベントを中止したことに対し、別の情報筋は「非常に多くのことが起きる兆しだ」と女王の健康状態を懸念した。

バッキンガム宮殿はイベントを小規模で非公開なものに変更したことについて、「女王陛下の快適さのために、スケジュールを調整するという基準に沿ったものだ」と主張している。

女王は昨年の歓迎式典に出席した際、連隊第3大隊によるパイプとドラムの演奏を聴き、スコットランド王立連隊のマスコットであるシェトランドポニーの“クルアチャン4世”と対面した。

今年の式典はカメラマンや記者などを招かず、城内の庭で縮小した規模で行われる。セレモニーには女王も出席し、いつも通り兵士たちを視察する予定だという。

女王は通常10月上旬までバルモラル城に滞在するが、英メディア『Mail On Sunday』によると、女王はスコットランドでの休暇を中断してイングランドに戻り、即位後15人目となる英首相を招いて政府を樹立する予定だという。

英ボリス・ジョンソン首相は9月6日に退任することを発表したため、女王に正式に辞表を提出する予定だ。その後、女王は決選投票で勝利した候補者と対面し、新たな首相の名前を発表することになる。

画像は『The Royal Family 2021年8月9日付Instagram「The Queen has arrived at Balmoral Castle for her summer break.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)