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チルドレン オブ ザ ディスコーダンス志鎌英明が新ブランド立ち上げ

2022年08月04日 16:22  Fashionsnap.com

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カイロス2023年春夏シーズン展示会

Image by: FASHIONSNAP
「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス(Children of the discordance)」を手掛ける志鎌英明による新ブランド「カイロス(CAERUS)」が、2023年春夏シーズンにデビューする。2023年1月下旬に取扱店舗で販売する。

 約3年前から構想をはじめ、準備期間に1年半をかけたという新ブランドは、チルドレン オブ ザ ディスコーダンスが成長する過程でバンダナなどブランドのイメージが固まり、志鎌の中で表現できないアイテムが増えてきたことから立ち上げを決意。ヒップホップや古着など志鎌のプライベートに寄り添い、チルドレン オブ ザ ディスコーダンスとは異なり削ぎ落とした普遍的なデザインを意識しながら捻りのあるアイテムを展開する。ブランド名は、ヴィンテージやアーカイヴに着想を得てクリエイションを行う志鎌のスタイルから「時」を神格化したギリシア神話の神の名を付けた。「何年経っても消費されず、アーカイヴされるようなブランドに」といった思いが込められている。
 ファーストシーズンは、ウェアをはじめ、キャップやハット、サコッシュ、スニーカーのほか、ジョイ・ディヴィジョン(Joy Division)とのコラボレーションアイテムなど約40型を製作。ギリシャ語で「カイロス」の文字をあしらったアイテムや、世界で2つの工場でしか作ることしかできないというマーブル染めを施したアイテム、ナイロンのハンティングジャケットとトラウザー、スエードジャケット、蛇柄のプルオーバーなどを展開する。ジョイ・ディヴィジョンとのコラボでは、名盤「アンノウン・プレジャーズ」のアートワークをあしらったコーチジャケットや、開襟シャツ、フーディー、ロングスリーブTシャツ、Tシャツ、スケートデッキ、ポスター、プレッシャーピンをラインナップ。フーディーのドローコードや、キャップには、物を縛るなど災害時などの非常事態で使用できるよう約3mのナイロンの糸を縫い付けた。チルドレン オブ ザ ディスコーダンスと全て異なる工場を選ぶなどブランドの差別化を行いながら、他ブランドにできない独創性を追求していくという。価格帯はアウターが3万5000円~7万円、トップスが1万4500円~3万9000円、ボトムスが2万5000円~4万1000円、小物が1650円~3万78000円。2023年春夏シーズンは、チルドレン オブ ザ ディスコーダンスの取り扱い店舗を中心にアプローチを行っており、パリで開催した展示会ではすでにロシアとアトランタの店舗で取り扱いが決まったという。
 今後は、チルドレン オブ ザ ディスコーダンスと同等程度の規模感に成長させることを目指しており、靴のみのコレクションを展開できるようスニーカーのラインナップを拡充していく予定。来シーズン以降もアーティストとのコラボを積極的に行っていくといい、カイロスでランウェイショーの開催も視野に入れる。