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「シュウ ウエムラ」がチャリティデザインのクレンジング発売 トークショーに市川染五郎が登場

2022年08月02日 00:11  Fashionsnap.com

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シュウ ウエムラ日本ブランドアンバサダー 八代目 市川染五郎

Image by: シュウ ウエムラ
「シュウ ウエムラ(shu uemura)」が、伝統的な椿栽培や継承の支援に繋がるドネーション活動「mindfully crafted in japanー日本の真に価値あるものへ、心をこめてー」を開始する。利島産の椿オイルを使用しているベストセラー製品「アルティム 8∞ スブリム ビュー ティ クレンジング オイル」の限定チャリティデザインを9月1日に発売。価格は450mLで税込1万3200円。売上の一部を、利島の椿栽培を保護する目的でJA利島に寄付する。限定デザインの公開に際して行われたトークショーには、日本ブランドアンバサダーの歌舞伎役者、八代目 市川染五郎が登壇した。

 シュウ ウエムラは創業当時から日本のクラフトマンシップとアートと共に歩み、自然や資源、伝統を守る活動を続けてきた。製品には、日本の自然保護の観点から、農家で化学肥料や農薬を使わずに丹念に栽培され、手作業で採取した植物由来の成分を使用。御殿場の工場では2022年末までに100%カーボンニュートラルにシフトするとし、2030年までにフォーミュラの100%をサステナブルに調達した原材料へ切り替えることを掲げている。なお、シュウ ウエムラを展開する日本ロレアルを含めた北アジア拠点において、すべてのオフィス・研究開発所でカーボンニュートラルを達成。世界中のすべての拠点でも2025年までにカーボンニュートラルを達成するとしている。
 ブランドを代表する「アルティム 8∞ スブリム ビュー ティ クレンジング オイル」は、日本の自然をはじめとした地球環境への配慮のもと製造。生分解性の高いフォーミュラの開発に取り組むほか、ボトルには、国内から集めた使用済みプラスチックから生産したPCRプラスチックを採用。2025年までに全てのクレンジングオイル製品のポンプを再生材に切り替え、パッケージを重量を20%削減。プラスチックパッケージの100%レフィル化をはじめ、再利用や再生利用、またはコンポスト可能な素材に切り替える。さらに2030年までにすべてのプラスチックパッケージを再生材に切り替え、二次包装の廃止などで2019年比でパッケージの量を20%削減することなどを目標に掲げている。
 今回発売する限定クレンジングオイルは、アーティストのニコラ・ルフーヴルがパッケージをデザイン。水に囲まれた小さな島である利島で育つ特別な椿の花からインスピレーションを得て、光を浴びて花を咲かせる椿を大胆なタッチであしらった。
市川染五郎が登壇! トークショーで語った「伝統」
 市川染五郎さんを迎えたトークパートでは、歌舞伎と化粧について、日本の伝統を大切にしてきたシュウ ウエムラについて印象を語った。「緊張している」と言いつつも、自身の言葉で丁寧に説明した。
ー幼少期から歌舞伎の舞台に立たれてきましたが、歌舞伎の化粧は誰かかから教えてもらうのでしょうか?
 父から教わりました。ただ、最初は遊び感覚で慣れ親しんでいきました。父に顔の左側に化粧をしてもらって、利き手側の右半分は片方を真似して自分で描いてみたり。遊びの延長のような形から、徐々に学んでいきました。
ー何歳くらいからやっていましたか?
 舞台本番のメイクを自分するようになったのは9歳からです。幼少期は本番の化粧はしてもらって、終演後の楽屋や家で遊んでいる時に、施してもらった化粧を見ていたので、小さい頃から化粧には触れてきました。
ー歌舞伎の化粧に使う筆は本格的なイメージがありますが、筆使いが難しく感じませんか?
 難しいです(笑)。筆も難しいんですけど、歌舞伎は指でぼかす化粧が特徴でもあるんです。指でぼかす感覚はすごく繊細で、感覚を掴むのも大変ですね。先輩たち、他の役者さんを見て勉強させてもらっています。
ーご自身で舞台の化粧を考えることもありますか?
 新作の公演で、新しく演じる役の時に自分で考えることはありますね。衣装の色味や全体のバランスを見て化粧をしてみたりします。それから歌舞伎の場合は演じる役が人間じゃない場合もあるんです。以前、虎の役を演じた時は、虎の柄を参考にデザインを加えた化粧にしたり、実際のものがインスピレーションになることもあります。
ーシュウ ウエムラの製品はこれまでも使ったことはありましたか?
 クレンジングオイルは以前から使わせていただいていました。ちょうど先月行った「六月大歌舞伎」ではアイライナーを使いました。舞台ではたくさん汗をかきますが、落ちにくかったですし、描いてすぐ乾いて発色も良くて遠くのお客さんからも目元がはっきり分かるので重宝しました。
ーてっきり、歌舞伎の化粧は伝統的な手法で行われているものだと思っていました。
 現代のコスメを取り入れることもあります。アイライナーもそうですし、マスカラなんかも。実はこれじゃなければ行けないというものはなくて、役者さんによっても使うものが違ったりします。
ーなるほど。化粧に注目して歌舞伎を見るのも面白そうですね。
 そうですね。同じ役でも、違う役者さんによって使う道具や化粧が少しずつ違ったりするので、そこに注目するのも面白いと思います。
ーシュウ ウエムラでは今回のチャリティ製品もあるように、次の世代に伝統を繋いでいく取り組みを行っています。市川さんも若い方に歌舞伎に興味を持ってもらうために、何か意識していることはあるのでしょうか?
 同世代に歌舞伎の公演を楽しんでもらうというのは、自分の使命の一つだと思っています。そのためには、歌舞伎以外のシーンにも挑戦させていただいて、歌舞伎に触れる色々な入り口を作っていく必要があるのかなと。若い方にも「こんな面白いものだったんだ」と感じてもらえるような公演をお届けしたいと常に思っています。
ー市川さんは八月納涼歌舞伎や九月大歌舞伎への出演が決まっていますが、今後挑戦してみたいことはありますか?
 具体的に「これ」というよりも、今の自分にとっては何をやっても挑戦になるので、歌舞伎も歌舞伎以外も臆せず挑戦していきたいです。ただ、どんなことをやったとしても、自分は歌舞伎役者以外の何者でもないので、歌舞伎を軸に色んなことに挑戦したいです。一番は歌舞伎の役をたくさん経験させていただきたいと思っています。
ークレンジングオイルに使われている椿オイルは、300年以上も続く伝統的な栽培方法や独自の技術によって生み出されたものです。シュウ ウエムラが行ってきた支援や利島について聞いていかがでしたか?
 歌舞伎という伝統的な世界にいる者として、他のフィールドで、長年伝統が受け継がれているというのは刺激になりますし、これはたやしてはいけないなと思いました。

■シュウ ウエムラ:公式サイト