昨今の世界情勢もあって、いろんなモノの値段が上がっている。野菜なんかも種類によっては二度見するぐらい価格が上昇している場合があり、食費の高騰に頭を抱えている消費者も多いのではないだろうか。
あるいは価格は据え置きでも、内容量が減っていたり、品質が低下していることに気づいてしまうという人もいるかもしれない。
今回は、さまざまなサービスを受ける際に、以前と比較して質の低下に目が行ってしまう人たちの悲しい気づきの話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)
洋服の質の低下、女性はやっぱり気づくのかも
先日、ガールズちゃんねるに「質が落ちたなぁと思う時」というトピックが立っていた。
これを立てた方はおそらく女性なんだろうが、もともと服が好きでたくさん買ってきたのだという。その上で以下のような嘆きを書き込んでいる。
「10年前はしっかり厚みのある洗濯にも強い生地感だったのに、久しく同じような服を同ブランドで買ってみると薄くてすぐに毛羽立ちそうな生地になっていたり…。またはそこそこのお値段だったのに裏返すと縫製が甘く糸の始末もダメダメだったり」
僕もこうした質の低下については色々と覚えがある。長いことオタクをしているものだから、そっち方面についてはよく分かる。怪獣人形がサイズは小さくなって塗装も省略され、かつ価格は上昇しているというのが、もうここ10年ほど前からの流れになっている。
今後もこの流れは続くと思われる。原料である石油も希少になっているし、コロナ禍や戦争もあって、モノの価格はこれに輪をかけて高まるわけなので、これはもう仕方がないことなんだろう。
「回転寿司、ネタが薄く酢飯の質も落ちたし小さくなった」
で、前述のトピックには数々の書き込みが寄せられている。その一部を引用させていただきたい。
「回転寿司、ネタが薄く酢飯の質も落ちたし小さくなった。加えておとり広告。企業としてのモラルも落ちてきてると思う」
「ブランド物のTシャツが、首周りがすぐにヨレっとなってがっかりした」
「着物、ピアノ。これは間違いなく質が落ちたとそれぞれのプロが言ってた。実家のボロボロのピアノ捨てて新しいもの買おうかと思ったらこれを再利用したほうがいいと力説された」
と、こんな感じ。一部しか紹介していないけど、これ以外に多かったのが有料のレジ袋について。3円払ってる割には以前より破れやすくなったという声がちらほら。僕はエコバッグを使わない派なので、この主張にかなり賛同できる。たしかに間違いなく些細なことで破れやすくなったよね!
そうそう。今回はサービスに関しての質の低下だけを紹介したけど、意外と「人」と書く人も多かった。今の日本人の質が低下していると感じる方は多いようだ。ただ、個人的にはSNSの普及で、もともとそんな大したことなかった国民性が可視化されただけなような気がするけどなぁ。