面接は志願者にとっても、会社の実態を知りそこで働けるか判断できる絶好の機会でもある。埼玉県に住む20代前半の男性(教育・保育/正社員・職員/年収350万円)は、面接先の会社からあまりにも雑な対応を受け、辞退したエピソードをこう書いていた。(文:永本かおり)
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「関係ない質問ばかりでうんざり」
男性は面接当日の様子をこう綴る。
「集合時間に行くと、そこから30分ほど怒号が飛び交っているオフィスで待機。その後、面接室に案内されたかと思ったら簡易PCR検査を指示され、自身はそれを舐めながら面接」
PCR検査には、綿棒を口にくわえて数分唾液を沁み込ませる方法もある。しかし、さすがにくわえたまま面接を始めなくてもよさそうなものだ。面接官からの質問も、まともな問いはなかったようで
「内容も父親の勤め先など自分のキャリアや経験など関係ない質問ばかりでうんざりしたので、辞退しました」
と最初から最後まで不快な事が続く時間だったことを綴っていた。
同じように面接官に呆れたという兵庫県に住む60代前半の男性(その他/正社員・職員/年収400万円)は、当時をこう綴っていた。
「面接前の控室に集められ、諸注意の中で携帯の電源を切るよう求めておきながら、いざ面接が始まり、ある面接官が自分に質問をしている最中に自分の携帯を鳴り響かせ、それでも質問をし続けた無神経さに呆れた」
自分の発言がそっくり自身に返ってきた状況。それを、なかったかのような態度をする面接官を、冷ややかに振り返っていた。