新入社員がなかなか定着せず、数日ないし数か月で離職する理由は何なのだろう。今回はキャリコネニュース読者から寄せられたアンケートの中から、離職が相次ぐ職場を経験した人のエピソードを紹介したい。
福岡県の50代女性(年収200万円)は、新しく立ち上がったデイサービスで働き始めることになったが……。(文:林加奈)
※キャリコネニュースでは「新入社員が定着しない職場」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/QP2L8EDA
管理者が「仲良しのパートの言いなりでした」
スタートは皆一緒だったが、現場を管理する人が「以前の職場で一緒に働いていた仲のいい同僚」をパートとして雇っており、えこひいきがあったようだ。
「イベントやレクリエーションの企画、毎日の入浴介助のやり方など、正社員よりパート社員の言いなりでした」
正社員より熟練パートのほうが仕事ができるというケースは珍しくない。だが、その管理者は態度がかなり偏っていたたようで
「そのパート社員が何か失敗をすると正社員のせいにしたり、全員の失敗の時は正社員だけ叱られたり、とにかく居心地が悪かった。何とか1年勤めて辞めました」
と残念な結果を招いてしまった。しかも女性が退職後「10人以上が入社したが、全員2,3か月程度で辞めてしまった」という定着率の悪さだ。パートに限らず管理者が一人の従業員だけを優遇すれば、ほかの人が働きづらくなってしまう。女性は「正社員よりパートを大事にする会社はダメでしょ」とも不満を綴っていた。