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文字が光る魔導書に厨二心をくすぐられる人が続出 これはテンションあがる!

2022年07月28日 12:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

文字が光る魔導書に厨二心をくすぐられる人が続出 これはテンションあがる!

 ファンタジー系のアニメやゲーム等に登場する「魔導書」。本自体に魔法がかけられており、使用するとぼんやりと光る……といった演出に憧れを抱いたことのある方は多いと思いますが、そんな魔法使いの気分が味わえる、画期的な方法がツイッターで紹介され、話題になっています。


 投稿された画像には、古代文字のような文体で記された自作の魔導書が。そのまま明かりを落としてみると……文字がぼんやりと光り、まるで魔法を詠唱しているような演出に!これはテンションあがるやつだ……!


【その他の画像・さらに詳しい元の記事はこちら】


 思わず厨二心がくすぐられる本作の作者は、スチームパンク賞金稼ぎ集団「ラスティ・パペット」にてエンジニアを担当している、みけるくれそんさん。「変なカッコで好きな事をやる」を活動のモットーとしており、衣装や小道具の制作にも余念がありません。


 光る文字の正体はホームセンターや通販で購入可能な「高輝度の蓄光テープ」。これを切り口をギザギザに出来る「ピンキングはさみ」でカットし、台紙に貼り付ければ完成となります。


 これに加え、みけるくれそんさんは台紙をコーヒー染めして古い紙のようにしたり、本の外側(表紙と裏表紙)を本物の魔導書のように自作したりと、より本物のように仕立て上げています。その見た目はもう完全に、剣と魔法の世界のアイテム。


 今作はファンタジー系の物販イベントに参加するにあたり、薄暗い会場で活躍できる小道具を持って行こうと考えたことから閃いた作品。初めは魔法陣を作ろうとしていたそうですが、テープの性質上曲線が表現できず、「それなら切り刻んで文字にしちゃえ!」と、制作を開始しました。


 とはいえ衣装や小道具制作に強いこだわりを持つみけるくれそんさんですから、当然文字も適当に貼り付けたわけではありません。


 「断面が波打つはさみで乱切りにする事で、有機的な筆跡を目指しました」「並べる際はできるだけ象形文字とそれ以外の文字が混じるように羅列していき、筆跡として緩急がつくことでなにかしらの文法があるように意識しました」と、ファンタジーの世界観に則するよう作られています。


 こうして完成した作品は、異世界からそのまま飛び出してきたかのような出来栄え。投稿には18万件もの「いいね」が寄せられるなど、作品を見た多くの方が心をときめかせた模様。


 みけるくれそんさん自身も「ツイッターをしてる皆さんにリツイートいただけた数としては今までで一番だったので、出来栄えとしてもよかったのではないでしょうか」と満足げな様子で語っていました。


 なお、みけるくれそんさんの普段の活動の様子は、YouTubeチャンネル「ラスティパペット」にて配信中です。



<記事化協力>
みけるくれそんさん(@mikel_cresson)


(山口弘剛)