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サウナ浴の睡眠への効果検証「寝つきや熟睡度、目覚めのよさが向上」

2022年07月28日 10:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ブレインスリープは7月26日、「サウナ浴の睡眠への効果検証」の結果について発表した。この取り組みは、同社含む4社が共同で、20~60歳代の9名を被験者に、活動量計、自律神経計、脳波計、VAS(Visual Analogue Scale)法を用いて実施した。


同検証は、同社がビジネスホテル「ドーミーイン」を展開する共立メンテナンスの協力のもと、日本サウナ学会代表理事である加藤容崇氏が代表を務める100plus、東日本電信電話およびNTT DXパートナーとともに実施した。



試験では、20~60歳代の9名を対象に、入浴のみと入浴+サウナ浴を行った後の睡眠状態を測定・比較した。睡眠状態の評価は、客観的指標として活動量計、自律神経計と脳波計による測定、主観的指標としてVAS(Visual Analogue Scale)法を用いたアンケートにより実施した。

その結果、入浴のみ群と比較して、入浴+サウナ浴群は寝つき・目覚めの良さを示す睡眠潜時・離床潜時が有意に改善した。さらに、入浴のみ群と比較して、入浴+サウナ浴群は最も重要な眠り始めの90分(睡眠第1周期)における熟睡時間や、熟睡度が向上傾向にあった。


起床時に被験者にアンケートをとったところ、「就寝前のリラックス度合」「睡眠による疲労感の軽減度合」「目覚めのすっきり感」「起床後の活力」に関して、入浴+サウナ浴群は入浴のみ群に対し、統計上の有意差が確認できた。



同社の最高研究顧問・西野精治氏は今回の結果を受けて、「サウナが睡眠に好影響を及ぼすことは、個々の体験談としてよく耳にするが、科学的に充分検証されておらず、その機序も不明だった。今回の検証でサウナ浴が入浴の効果とは別に、寝付きを早く、入眠初期に深い睡眠をもたらし、目覚めをよくすることが確認できた」とコメントしている。(フォルサ)