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BE:FIRST、夏フェス前に押さえておきたい“名刺代わり”の2曲 研ぎ澄まされたパフォーマンスに注目

2022年07月28日 09:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BE:FIRST『BE:1』(CD+2BD)

 7人組ボーイズグループ BE:FIRSTが、8月31日に1stアルバム『BE:1』をリリースする。7月25日にはリード曲「Scream」の先行配信がスタート。MVも公開から1日足らずで100万回再生を突破した。併せてトラックリストも公開され、収録される全15曲のタイトルも明らかに。収録曲の中にはオーディション『THE FIRST』の最終審査で課題曲となった「Shining One」の再録バージョン、そしてデビュー曲「Gifted.」、2ndシングル表題曲「Bye-Good-Bye」も収録予定だ。


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 また、今年の4月30日にさいたまスーパーアリーナで開催された『VIVA LA ROCK 2022』への出演を果たしたBE:FIRST。夏にはさらに大型フェスへの出演を控えている。8月12日には『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』、8月20日・21日には『SUMMER SONIC 2022』、そして8月27日には『音楽と髭達2022 – My Home Town』に出演。大きなステージでのパフォーマンスは、動員数の期待への表れのようにも思う。同時に、まだBE:FIRSTに出会っていない、音楽を愛する人たちに知ってもらういい機会となるだろう。


■名刺代わりとなる「Shining One」


 開放的なステージで行われる夏フェスは、空間に響いた楽曲がそのまま観客の足を引き留めることになる。たとえ目当てのアーティストでなかったとしても、知っている曲、あるいはインパクトのある曲が耳に留まり、振りむいてしまう経験をした人も多いのではないだろうか。


 BE:FIRSTには、そんな足を留める曲がいくつかある。1曲は「Shining One」。デビューシングルの「Gifted.」と共に、昨年末には多くの歌番組でも披露されていた楽曲である。「Shining One」の研ぎ澄まされ方は鋭い。オーディション最終審査の課題曲ということもあり、メンバーからすると“人生がかかった楽曲”とも言える分、楽曲への理解度が深いように思う。


 また、パフォーマンスのたびにブラッシュアップされている同曲は、何度観ても楽しめる1曲となっている。楽曲がいいのはもちろんのこと、ぜひパフォーマンスを実際に観てもらいたい。バランスのとれたフォーメーションに、メンバー7人それぞれの存在感。大きなステージで映えることは間違いないだろう。


■BE:FIRSTの魅力が際立つ「Bye-Good-Bye」


 観客の足を留めるのが「Shining One」だとしたら、心を掴むのは「Bye-Good-Bye」だろう。「LINE MUSIC 上半期ランキング2022」で総合1位にもなり、世間の注目度も高い1曲だ。タイトル通り、別れと未来へ視線を向ける同曲は、激しさよりも優しさが引き立つが、ダンサブルさは健在。それでいて、メンバーそれぞれのボーカルが際立っているため、BE:FIRSTのメンバーについて詳しく知らないという観客にとっても、自己紹介のような楽曲になるのではないかと思う。


 デビューから半年という時間を経てからリリースされた楽曲だからか、グループ全体に漂う余裕と自信。本来のグループの魅力が花開いた1曲のようにも思う。もともとのポテンシャルの高さに加えて、持っている武器に磨きをかけたような同曲は、初見の観客の心を突き刺すには十分なポテンシャルがある。


 BE:FIRSTのYouTubeチャンネルを見ても、紹介した2曲の人気の高さがよくわかる。「Shining One」のMV再生回数は3000万回を超え、「Bye-Good-Bye」MVも2500万回を超えている。楽曲の良さは必要な要素であるが、それ以上に繰り返し聴きたくなる歌声、繰り返し観たくなるパフォーマンスは、強い武器となる。1曲単体で観て聴いてもいいし、アルバムで通して聴くとまた違う魅力が感じられるはず。今回取り上げた2曲は、夏フェス前にチェックしておけば楽しめることは間違いないし、ステージが終わったあとにチェックをすれば、BE:FIRSTへの理解がより深まる。ぜひこの夏は、BE:FIRSTの魅力に出会ってほしい。(ふくだりょうこ)