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2022年夏ドラマでも活躍! 平手友梨奈、加藤清史郎、南沙良ら『ドラゴン桜』卒業生

2022年07月28日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

平手友梨奈『六本木クラス』(c)テレビ朝日

 2021年4月期に放送された日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)で、東大を目指した生徒役として活躍したフレッシュな俳優たちが今、さまざまなところで活躍中だ。


【写真】1年前に勢揃いしていた『ドラゴン桜』卒業生9名


 『ドラゴン桜』で偏差値が学年最下位ながら、最終的に東大合格を勝ち取った瀬戸輝を演じたKing & Princeの高橋海人は、4月クールで木村拓哉が主演を務めたドラマ『未来への10カウント』(テレビ朝日系)に出演。弱小ボクシング部の部長である伊庭海斗を演じた。ボクシングにかける情熱が人一倍強かった伊庭は、桐沢(木村拓哉)から熱い指導を受けた。結果として、試合には勝てなかったものの、何かが吹っ切れたような表情で、東大を目指すことを宣言した伊庭の姿は印象的だった。そして見事、伊庭は東大に合格。高橋が演じた役が2度も東大合格を果たしたことは大きな話題にもなった。


 文系トップの成績を持ちながらも、ある事情から就職を希望していた小杉麻里を演じた志田彩良は、今泉力哉監督作『かそけきサンカヨウ』で主演を務めた。家庭環境によって早く大人にならざるを得なかった、大人と少女の狭間のような高校生の陽をリアルに演じた志田。自身もこの作品を「20代でもう一度主演をすることが目標の1つだった」(※1)と大切にしており、女優として着実にステップを重ねている。


 そして、すでに7月クールドラマにも活躍している卒業生たちがいる。


 『六本木クラス』(テレビ朝日系)で主人公の宮部新(竹内涼真)を支えるヒロインの1人、麻宮葵を演じているのが、スポーツ医学を学びたいと東大を志したバドミントン選手、岩崎楓を演じた平手友梨奈だ。葵は運動神経抜群、IQ162の天才少女である一方、自己中心的なキャラクター。クールなところは似ているが、何かと世話焼きだった楓とは正反対の性格だ。オリジナルの『梨泰院クラス』に沿って、第3話では新との恋愛要素も動き出した葵。平手がこれからどんな演技を見せるのかに注目が集まっている。


 同じく『六本木クラス』で、葵に好意を抱いている同級生、長屋龍二として出演しているのが、『ドラゴン桜』では藤井遼を演じた鈴鹿央士。『かそけきサンカヨウ』での志田につづき『六本木クラス』では平手と、鈴鹿は元同級生との共演が続いている。


 藤井は最初は東大を目指す生徒たちを見下していたが、次第に自らの弱さを受け入れ、成長を遂げた。鈴鹿は、敵とも味方とも受け取れるような人物を巧みに演じることができる。新の敵となる長屋ホールディングスの次男だが、愛人の子という複雑な背景を持っている龍二を鈴鹿はどう演じていくのだろうか。


 そして月9ドラマ『競争の番人』(フジテレビ系)に公正取引委員会“ダイロク”の1人、六角洸介として出演しているのが、東大に合格した喜びをラップで爆発させた天野晃一郎を演じた加藤清史郎だ。うじうじ悩んでしまう天野とは対照的に六角は後輩の面倒見がよく、先輩たちの要求には明るく応える、ムードメーカー的存在。これまでとは全く違う加藤の一面が見られそうである。


 また、昆虫が大好きで、特定の分野でずば抜けた能力を持っていた原健太を演じた細田佳央太は、その後、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)で生まれたときから全盲の青野陽太として出演するなど、次々と難役に挑戦した。現在放送中の水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)では、エリート一家に馴染めず、密かに受験以外の夢を抱く高校3年生の上原守役で、受験に挑む高校生役を再び演じる。2023年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)など、さまざまな映画やドラマへの出演が決まっており、今後さらに活躍を期待される俳優となりそうだ。


 NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で頼朝(大泉洋)の娘・大姫を演じた南沙良は『ドラゴン桜』では今まで何かを頑張ったという経験がない今どきの生徒、早瀬菜緒を演じていた。大姫は相思相愛の許嫁のことを思い続け、体調を崩してしまうほど一途な性格。南自身は明るくも飽きやすい菜緒が「自分と一番遠い存在」(※2)と語っているが、演じられる役の幅広さに驚かされる。


 『ドラゴン桜』を卒業した彼らが、違った場所で見せる、一味違った演技。それを楽しむのもドラマを観る楽しみのひとつといえるだろう。


※高橋海人の「高」は「ハシゴダカ」が正式表記。


・参考
※1. https://realsound.jp/movie/2021/10/post-880825.html
※2. https://realsound.jp/movie/2021/06/post-786234.html


(久保田ひかる)