2022年07月27日 17:21 弁護士ドットコム
外食大手のすかいらーくホールディングスが運営するファミリーレストラン「ジョナサン」芝公園店(東京都港区)で働いていた30代男性について、残業代未払いなどがあったとして、三田労働基準監督署が是正勧告を出していたことがわかった。勧告は7月21日付。
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男性が加盟する労働組合「総合サポートユニオン」によると、勧告内容は、2020年9月から2022年4月にかけて(1)36協定(1日5時間・月45時間上限)を超える時間外労働があった、(2)残業代未払いがあった、(3)休憩時間を取れなかった――というもの。
ジョナサン芝公園店をめぐっては、当時の店長が、男性に対して暴力を振るっていたことがわかっている。会社側が事実を認めて、店長は今年4月に懲戒解雇された。男性は現在、労災申請中で、傷害などの疑いで刑事告発も予定している。
総合サポートユニオンによると、ユニオン側が主張している具体的な時間・⾦額については、会社側が認めるに⾄っていないため、現時点では是正勧告でも認定されておらず、今後調査をするように指導されているという。
すかいらーくホールディングスは、弁護士ドットコムニュースのメール取材に対して、次のように回答した(2022年7月27日18時50分追記)。
「この度はご心配をおかけしており申し訳ございません。内容の詳細については控えさせていただきますが、是正勧告を受けたことは事実であり、7月22日(金)に改善報告書を提出しております。
当社は週間単位で労働時間を部門ごとおよび個人ごとに管理しており、労働時間が規定を上回る可能性がある場合は事前に対策をとるようにしております。しかしながら本件を受け、改めて全社で実態を調査し、労働基準法に則り対応してまいります」