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ブラウザのタブ「閉じる」派「開きっぱなし」派 それぞれの言い分

2022年07月26日 06:20  キャリコネニュース

キャリコネニュース

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ふと気づけば、当たり前の存在になった「タブブラウザ」。便利すぎて、気づけば10000000000個ぐらいタブが開きっぱなしになっている人もいるのではないか。逆に複数のタブを開いていることに我慢できない人たちもいるようだ。今回はそんな話をしていきたい。(文・ふじいりょう)

タブを開きすぎてPCが固まり、周囲が「イライラ」

知人の研究職Sさん(40代)は、研究発表の場で資料を映し出すPCが固まってしまい、5分以上も中断を余儀なくされた経験がある。その原因は、PC操作担当者のブラウザの使い方にあった。

「Googleスライドをプロジェクターで映し出す操作を任せていたのですが、ページを動かす時の挙動が止まってしまって……。焦っているのが分かったのでヘルプに入ると、Chromeのタブを数え切れないくらい開きっぱなしになっていました」

その担当者はブラウザのタブを開けば開くほど、メモリ使用量もどんどん増えていくことを知らなかったそうだ。Sさんは「さすがにそれくらいの知識はあると思っていたのですけれど……」と、残念そうに語っていた。

保険会社に勤めるアラフォー女性Tさんは、後輩の男性が数十個のタブを常に開きっぱなしにしていることに「正直イライラしてます」という。

「ブラウザ上の複数のシステムを見て作業をするので、私も6か7くらいは開いています。でも、その人はタブが正方形になるくらい開いているのがちょっと……。業務上で何か聞いた時に、一生懸命タブを探すんですけれど、なかなか見つからないということがしばしば。使ってないタブは閉じてよ、といつも思ってます」

「閉じたり開いたりする方が無駄」「タブ検索の仕方を知らないだけでは?」

一方で、タブ「開きっぱなし」派はどういう意識なのか。

IT企業で開発に携わる20代男性のKさんは「最後にタブを閉じたのがいつなのか覚えてないです」と明かす。

「たぶん常時100以上はありますね。メールやカレンダーを開いていればリマインドで知らせてくれますし、履歴を遡ったりするよりも早いじゃないですか? どのページがどこにあるかだいたい分かっていますし、タブを閉じてまた開くという動作を繰り返すほうが無駄に感じますね」

メモリは大丈夫?と聞くと、「スペックが低すぎるマシンを使っているんじゃないですか?」と身も蓋もない答え。「別に不便ないし、閉じる理由がないです」と断言していた。

女性編集者のOさんもタブ開きっぱなし派だ。「昔はブックマークを活用していましたが、今はほとんど使っていません」という。

「AppleユーザーでMacBook AirとiPadを併用しているので、基本的にブラウザはSafariを使っているのですが、タブを検索すればスムーズですよね。開きすぎてどこにあるかわからなくなるという人は、検索を使い方を知らないだけのように思います(笑)」

ちょっと煽り気味なのが気になるが、確かにタブ検索は便利なので仕方ない……。

総じて、30?40代はタブを「閉じる」派、20代の場合は「開きっぱなし」派が多いような印象。ある意味では、PCのスペックが高くなかった世代と、学生時代からスマートフォンのタブブラウザに親しんできた世代の差と捉えることもできるだろう。

それにしても、いまや立派な「仕事道具」ともなっているブラウザ。本体の進化に加えて、サードパーティによる拡張機能も日々開発されている。ちょっとした時間にでも、慣れ親しんだ使い方をアップデートできないか、調べてみるのがいいかもしれない。