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アイスのバラが愛らしい。秋田の夏の風物詩

2022年07月22日 10:02  オズモール

オズモール

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◆秋田の屋台の味をおうちで。シャリシャリおいしいアイスのバラ/児玉冷菓の「ババヘラアイス バラモリカップ」

画像/児玉冷菓の「ババヘラアイス バラモリカップ」(8個セット)2592円
OZmagazine TRIPで好評連載中の「さて、おやつにしますか」は、文筆家・甲斐みのりさんが教える、旅の目的になるおやつの話。第16回目は秋田県・男鹿市の「児玉冷菓」で生まれた、秋田の夏の風物詩「ババヘラアイス バラモリカップ」をご紹介します。



ピンクと黄色、2色のアイスは、シャリシャリとした独特の舌触り
子どもの頃の夏休みの思い出は、姉妹で出かけた市民プールの帰り道、二人でおやつにアイスを食べながら歩いたこと。今も夏場にアイスをほお張りながら、まぶしい夏の光と甘い口溶けを思い出す。それから変わらず大がつくほどアイスが好きで、冷凍庫の中身は年中アイスがぎっしりと。新たな種類を見つけると試さずにいられないのだけれど、秋田県のアンテナショップで出会ったのが「児玉冷菓のババヘラアイス」。

昭和23年にアイスキャンディー店として創業した児玉冷菓。いちご味とバナナ味の、さっぱりとしたシャーベット状のアイスをコーンにのせて、国道でパラソルをたてて販売したところ、秋田の夏の風物詩として定着。売り子のおばあさんがヘラでアイスを盛り付ける様子から、一風変わった呼称がついた。児玉冷菓の売り子さんのひとりがバラ盛りを始めると、その愛らしさがますます評判に。以前は秋田の屋台でしか購入できなかったが、カップに盛り付けられた状態で取り寄せもできるようになって嬉しい。この夏はアイスのバラを愛でながら、猛暑を乗り越えよう。

取材・文/甲斐みのり 撮影/鍵岡龍門