「10年前に比べて給与額はあまり変わらないのに、物価の高騰や増税により、買えなくなった食品が多くあると感じています」
こう語るのは、商社系の会社に勤める33歳の女性（香川県／正社員／既婚／子ども1人）だ。女性は年収250万円、手取り16万4000円ほどで、「将来への貯蓄、子どものための資金を考えると現在の手取りはとても少なく感じます」と嘆く。（文：福岡ちはや）
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「やりがいよりも普通に生活できる程度の給与をもらいたい」
女性は自身の仕事と収入について、
「結婚を機に中小企業へ転職したところ、年収は大幅に減少してしまいました。退職金も定年まで勤めたとしても300万円程度しかもらえないと入社して知り、この先とても不安です。やりがいよりも普通に生活できる程度の給与をもらいたいです」
と綴る。結婚・出産をきっかけに転職や退職を検討する人もいるだろうが、物価高や増税が続くこのご時世では、慎重になったほうがよさそうだ。
「物価ばかり上がって子育てに影響しないか心配」
年収300万円、手取り15万2000円の30代女性（長崎県／サービス系／正社員・職員／既婚／子ども2人）も「手取りは少ないです」と収入への不満をもらす。
「残業はほとんどありませんが、休日に自宅のパソコンを使って仕事することがあります。年俸制なのでそういった残業は無給です。物価ばかり上がって子育てに影響しないか心配しています。今は年金ももらえるか不安なので、私はつみたてNISA、夫はiDeCoに加入しました」
手取りの少なさを嘆いても、収入が増えるわけではない。この女性のように、使える制度を使いながら備えていくのも一つの方法だろう。
