入社したことを後悔したくなるような会社もある。介護職の正社員として働いていた40代の女性は、「夜7時から翌日昼の12時まで」の夜勤をたった1人で行っていたと明かす。
「仮眠も全く取れていないのに、仮眠の時間も2時間分毎回(時給が)引かれていました。給料も10万円ちょっとで、ある月は夜勤明けでもそのまま続けて働き、14日連続勤務という月も」
実に17時間拘束の夜勤や14日連勤という過酷な労働環境。「毎月1人のペースで人が次々と辞めていった」のも当然で、女性は「私も1年で辞めました」と振り返っている。(文:コティマム)
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「そんな事だから離縁されるのよ」に耐えかね
50代の男性は、「昔からお世話になっていた先輩」に誘われて、中華レストランに転職した。
「毎月総支給25万円の定額で残業は見越し残業込みでした。休日は週1で年間55日以下でした。働き方改革が始まっても知らぬ顔でそのまま。年間最低5日の有休消化も店長の気分次第で付与され、半日休暇を10回で5日分」
知り合いのお店だったものの、待遇は納得いくものではなかったようだ。
「父が亡くなった時は、忌引休暇が会社では5日あるのに3日しか貰えぬ始末 。『せめて4日欲しい』との申請も、『甘えるな!こんな時こそ頑張らないといけない』なんて精神論述べといて、後日『あの時は人手不足で休ましてあげれなかった』なんて環境のせいにする始末」
男性は離婚経験があるが、職場では「10年以上前の話を持ち出して、『そんな事だから離縁されるのよ』なんて、人間性を否定された」という。男性はこれに耐えかね「それで嫌になり退職しました」と明かした。しかし「50歳過ぎてからの転職はままならずです」と苦境もこぼしていた。