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Boys be 池川侑希弥の初主演映画が2023年春公開 監督は足立紳、共演に永瀬正敏ら

2022年07月20日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『雑魚どもよ、大志を抱け!』(c)2022「雑魚どもよ、大志を抱け!」製作委員会

 Boys be/関西ジャニーズJr.の池川侑希弥が映画初主演を務める『雑魚どもよ、大志を抱け!』が、新宿武蔵野館ほかにて2023年春に全国公開されることが決定した。


【写真】関西ジャニーズJr.『ジモダン』ポスター


 本作は、関西ジャニーズJr.内のグループ、Boys beの池川を映画初主演に迎え、『百円の恋』『アンダードッグ』で脚本を、『喜劇愛妻物語』で脚本・監督を務め、来秋のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』の脚本を手掛ける足立紳監督による青春映画。自身が執筆した小説『弱虫日記』(講談社文庫)を原作とし、「プライドを必死に獲得しようともがいている少年たち。その姿を今の世の中に問うてみたい」と意欲を燃やす。撮影は、2022年3月から4月にかけて岐阜県飛騨市にて行われた。


 本作の主役たちは、昭和の終わりごろに、とある地方の町で育つ小学6年生男子たち。主人公・高崎瞬(池川侑希弥)は、癌の手術で片方の乳房を無くしたロうるさい母親・佳子(臼田あさ美)と多くを語らない父親・作郎(浜野謙太)の下で育った、仲間たちとのバカな遊びやいたずらに夢中なやんちゃな男子。その瞬の親友たちには、犯罪歴のある父(永瀬正敏)を持つ隆造(田代輝)や、いじめを受けながらも映画監督になる夢を持つ西野(岩田奏)など、様々なバックボーンを抱えて苦悩しつつも懸命に明日を夢見る少年たちがいる。子供同士のシビアな権力争いやいじめを前に、友達を守るために、そして大嫌いな自分と訣別するためにも、瞬は勇気を振り絞る……。少年時代の“葛藤と前進”、“出会いと旅立ち”を描く物語。


 主演の池川のほか、田代輝、白石葵一、松藤史恩、蒼井旬、坂元愛登、岩田奏ら、オーディションで選ばれた少年たちが揃う。そのほか、瞬の母親・佳子を臼田あさ美、父親・作朗を浜野謙太、妹・ワコを新津ちせが演じる。さらに、瞬の親友・隆造の父親・真樹夫を永瀬正敏、母親・美奈を河井青葉が演じる。


 発表にあわせて、少年たちが集合したイメージカットも公開された。


■コメント
・池川侑希弥(高崎瞬役)


高崎瞬を演じました池川侑希弥です。
「オーディションで選ばれました」と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヶ月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することが出来ました。
この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達と色々な経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています。
1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!


・足立紳監督


この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。
人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学5年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。


(リアルサウンド編集部)