いくら気心の知れた友人でも、相手にかける言葉は選んだほうがいい。東京都の20代女性(ITエンジニア、システム開発・SE・インフラ/年収700万円)は、「ベンチャー企業から、誰もが知る大企業に転職が決まった」とき、学生時代からの友人の言葉に大きなショックを受けたという。(文:草茅葉菜)
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「私自身が顔採用をされるほどの容姿でも無い」
転職活動では「TOEIC等の資格勉強を日々こつこつ積み重ねてきたこと、努力を続けていけることをアピールしてなんとか採用に結びついた」という女性。その頃、学生時代の友人と連絡を取る機会があった。近況として「転職をする」と伝えたところ
「どうせ顔採用でしょ」
と言われたというのだ。努力を重ねて転職に成功したという自負がある女性は、「その言葉を聞いた途端何を言って良いか分からず、固まってしまった」という。
「顔採用というものが世の中に全く無いものとは思わないですし、それも一つの才能なのだろうとは考えていますが、IT業界というスキルがあってこその仕事について、何も努力もせずに採用されたような言い方をされてとてもショックを受けました」
さらに、「私自身が顔採用をされるほどの容姿でも無いことは自分が一番知っています」と綴った上で
「恐らく私と友人が今まで同じような仕事をし、年収も互いにおおよそ同じくらいだったからこそ、転職に成功した私に対して、少しばかりの嫉妬のような気持ちがあったのでしょうか」
と友人の心情を推察した。これがきっかけとなり、女性とその友人は以前ほどの関わりが無くなったという。現在の心境を、こう明かしている。
「私は転職先で忙しいながらも向上心を持って働けているので、自分のキャリアの向上も出来、友人の本質を知れた機会になったので、様々な意味でも転職して正解だったのかなと考えています」