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キリンが小学校にて「免疫ケア」を学べる特別授業を展開中 - その内容とは?

2022年07月19日 18:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
キリンホールディングスは7月1日より全国の小学校にて特別授業「免疫ケアで健康な毎日を!」を展開している。子どもたちに免疫ケアの重要性を伝えることで”健康課題の解決”につなげてもらおう、という狙いだ。都内の小学校で19日に開催された特別授業を取材した。


○健康でいるためには何が必要?



キリンホールディングスが実施する特別授業「免疫ケアで健康な毎日を!」は全国の小学6年生1万人を対象にしたもの。すでに8,000人以上の児童の参加が決まっている(6月26日時点)。本取り組みには、教育現場における課題解決を支援するARROWSが協力している。足立区立長門小学校の6年1組(40名)が参加した授業を取材した。


授業は担任の半田先生が進めた。はじめに子どもたちに配ったのは、あらかじめ3箇所に「うがいをする」「手を洗う」「マスクを着ける」の文章が入っており、6箇所空欄が残っているビンゴのシート。ここで先生は「みなさんが健康でいるために、普段からしていることを書き込んでください」と伝える。


5分後、半田先生なりの模範解答を発表。それは「栄養のある(バランスの良い)食事をとる」「適度な運動をする」「十分に睡眠をとる」「ストレスをためない」「空気の乾燥に注意する」「身体を冷やさない」だった。子どもたちの解答には「2mの距離を空ける」「人で混んでいるところには行かない」といった、コロナ禍を意識した解答も多く見受けられた。



次に免疫について、子ども向けのアニメで学んだ。ここでは体内に侵入した外敵(ウイルス)と戦うのが勇者(免疫)であり、免疫が下がった状態だと人は体調を崩しやすくなる、と教える。免疫を下げないポイントとして、規則正しい生活、適度な運動、栄養バランスの良い食事、休養(十分な睡眠)の4つを挙げた。


そして免疫を上げためには、食事、運動、睡眠に気をつけるほか「毎日おふろに入って疲れをとる」「たくさん笑う」「乳酸菌をふくむ食品をとる」ことも効果的であるとした。

このあとビデオでは「人の免疫細胞は種類がたくさんあり、それぞれが協力し合って外敵と戦っている」「一般的な乳酸菌は、一部の免疫にパワーを与える」「乳酸菌は様々な食品に含まれている」と説明。そして最後に「プラズマ乳酸菌は、複数の勇者(免疫)の力をまとめて引き出す王様(プラズマサイトイド樹状細胞 pDC)を活性化できる」とした。



半田先生は「理想ですが、子どものうちは最低9時間は睡眠をとって欲しい」と教える。そして「乳酸菌は、ヨーグルト、チーズ、キムチにも含まれているので食べてください」と呼びかけた。子どもたちに馴染みのない『プラズマ乳酸菌』については「リーダー的な存在の王様を起こす役割がありました。王様の指示で、免疫勇者たちが外敵と戦っていましたね」と分かりやすい言葉で振り返った。



授業では、終わりに「どうして、いま免疫について学ぶ必要があるのか」という問いを投げかける。あらためて、子どもたちに免疫ケアを”自分ごと”にしてもらうための問いかけだ。


ある児童は「6年生は受験も控えていて忙しい時期だけれど、免疫のことも意識すれば、健康でいられるから」と回答。また、ある児童は「大人になったら仕事で忙しくなり、ストレスもあります。でも6年生の頃から免疫を上げる日常生活を心がければ、大人になっても免疫を意識していられると思います」と答えた。


このほか「これから夏休みだから病気などしないため」「もう6年生なので学んだことを活かすことができるから」「いまの新型コロナが収束しても次にどのウイルスが流行るか分からないから」といった回答が聞かれた。


特別授業は無事に終了。あらためて児童に感想を聞くと「これから規則正しい生活を送りたいと思います」「日中はたくさん笑って、夜はできるだけ早く寝ることを意識したいと思いました」といった素直な声が聞かれた。



授業を終えて、半田先生は「子どもたちは夏休み前。夏期講習や、習い事がある子どももいます。この時期に、こういう授業ができて良かったです。うちのクラスでは、普段から笑うことも意識しています。心配事などで、ときに気持ちが沈んでしまうこともある6年生ですが、せめて学校にいるときは楽しく過ごしてもらいたいですね。子どもたちには、充実した夏休みにして欲しいです」と話していた。



近藤謙太郎 こんどうけんたろう 1977年生まれ、早稲田大学卒業。出版社勤務を経て、フリーランスとして独立。通信業界やデジタル業界を中心に活動しており、最近はスポーツ分野やヘルスケア分野にも出没するように。日本各地、遠方の取材も大好き。趣味はカメラ、旅行、楽器の演奏など。動画の撮影と編集も楽しくなってきた。 この著者の記事一覧はこちら(近藤謙太郎)