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【注意喚起】マッチングアプリ、初対面で女性が絶対にしてはいけないこと

2022年07月19日 17:02  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
続くコロナ禍で、出会いの場を失い、マッチングアプリで恋活や婚活をする人が増えています。アプリ初心者の女性が男性との初対面の時に気をつけておかなくてはならないことがあります。それは、密室に行くべきではないということ。危ない実例をお伝えします。

○なぜ密室はダメなの?


29歳のR香さんは、31歳になる前に結婚を決めたいと焦っていました。最初のうちは男性の顔や年収にこだわってもいたのですが、次第にそれらのこだわりもなくなり、早く結婚してくれる人を探すようになっていました。



彼女のように、結婚年齢を目標として設定してしまうと、期限が迫ってくる頃には気がせいてしまい、細かいことに気が回らなくなってしまいがちです。彼女も頭では密室で会うべきではないということはわかっていました。危ない目に遭っても誰も目撃者がいないのだし、ふたりきりになるのは、もっと仲良くなってお互いを知ってからだと最初は考えてもいたのです。

○男性が密室で会いたがる理由



男性が密室で会いたがる理由は色々あるとは思います。ゆっくり話をしたい場合もあるかもしれませんし、もしかしたら男女の仲、つまり体の関係になれたら、というもくろみもあるのかもしれません。けれど、ネットで知り合っただけで、本名もよく知らないような人と二人きりになるのはとてもリスクがあります。



マッチングアプリの便利なところは、相手の名前や電話番号やメールアドレスも知らないのに会うことができるという点です。アプリのメッセージ機能を使えば、お互いに個人情報を明かさずに会う約束ができてしまうのです。けれど、名前も連絡先もわからなかったら、何かあった時にどうすればいいのでしょう。

○“感染リスク”を理由に自宅へ……



R香さんも、最初はカフェで男性と会う話になっていました。マッチングアプリで知り合ったのは、ごく普通の会社員の男性です。彼はバツイチで、ひとりでは寂しいのでできるだけ早く再婚したいというので、そこが結婚を急いでいるR香さんには好都合だったのです。



けれどデートの前週になり、感染症が街で猛威を振るうようになりました。彼は感染を心配し「よかったら僕の家で話さない?」と言ってきました。そのほうが安全かもしれないとR香さんがあっさりOKしたのは、奥さんと住んでいたというマンションを見てみたかったからでした。

○車に乗っても大丈夫?


彼なら安心できそうだし、直接会ってもいいかなとR香さんが思い始めたのを察したのか、彼は車で迎えに行くと言い出しました。車も密室と同じようなもので、スピードを出されたら、降りることもままならないのです。けれど、地方都市では安易に初対面の男性の車に乗り込んでしまう人がいます。また、同様にいきなりカラオケボックスを利用するのも、人の目があまりないので心配です。



駅の近くのカフェで話をするのが安心なのですが、「男性と一緒にいるところを知り合いに見られたら恥ずかしい」とためらう人がいます。地方だと、駅周辺は知り合いに遭遇する確率が高いからです。そのため相手の車に乗ってしまうのですが、車が山奥に向かうなど、怖い思いをする可能性もゼロではないことを考えると、やはり車は控えたほうがいいのです。


○「帰したくない」



R香さんの場合、初対面の彼の車は、無事、彼が住んでいるマンションに到着しました。そこまではよかったのですが、部屋に入るなり、彼は部屋の鍵を閉め、チェーンをかけてしまったのです。そしてR香さんに「君はとても可愛いから、このまま帰したくないな」と彼が囁いてきました。



「僕が養ってあげるから、ずっとここにいてほしい」と願う彼でしたが、怖くなってしまったR香さんは、話もそこそこにマンションを後にしました。そして、車で送るという彼を丁重に断り、帰りはタクシーを使ったということです。

○どこにいるのか誰も知らない



R香さんの場合は、何事もなく無事に帰宅することができましたが、相手が悪い人の場合は、密室で監禁されてしまう可能性だってありました。初対面でのふたりきりを避けることで、女性の安全はかなり守られるはずなのです。



また、マッチングアプリの怖さは、どこで誰に会うのかということを、R香さんが誰にも伝えていない可能性があることです。もし彼のマンションに閉じ込められたとしても、アプリのやり取りが発見されて救出されるまでにかなり時間を要するでしょう。

○アプリの話ができる友達を



万が一のことを考えると、アプリの誰とどこで会うのかということを、仲の良い友人には伝えておくほうがいいでしょう。どうしてもそれが恥ずかしいというのであれば、自室のデスクの引き出しかテーブルの上などに、今日の待ち合わせについて記したメモを残しておくのもいいでしょう。



また、男性の名前ではなくアプリネームしか知らないケースも多いですが、アプリ内には同じ名前の男性が大勢いる場合もあります。できれば名前だけじゃなく、彼のプロフィールやURLに識別番号がついていないかを探しましょう。特定の番号がわかったほうが、アプリ運営会社も調査がしやすいからです。見つからない場合は彼のプロフィールページを画像に残し、プリントアウトしておくのもいいでしょう。

○幸せのために安全最優先で



今まで知り合う機会がない異性との出会いがあり、多くのチャンスもあるマッチングアプリですが、見ず知らずの人と会うということに対して、かなり慎重になったほうがいいでしょう。アプリのみでやり取りをしている場合、相手がアプリを退会したりこちらをブロックしたらそこで関係が終わってしまう危うさもあります。



感染拡大時であってもカフェのテラス席を選ぶなどすれば、わざわざ密室になることもありません。それに、きちんとした男性なら、安全を優先したいという女性の意向に合わせてくれるはずです。幸せな未来のためにも、最初のうちは十分すぎるほど慎重な行動をする必要があるのです。



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内藤みか ないとうみか 作家。慶應義塾文学部卒(通信課程)。著書80冊以上。大学時代に官能小説でデビューし、ケータイ小説で話題に。その後電子媒体を中心に活動。原作&脚本の舞台「男おいらん」が再演を繰り返し、脚本参加のラジオドラマ「婚活バスは、ふるさとへ」(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞など脚本でも活動。複業のイケメン評論家として、ホストや出張ホストなどにも詳しい。著書に「イケメンと恋ができる38のルール」(ベストセラーズ)「美男子のお値段」(角川学芸出版)「男はときどき買えばいい」(マガジンハウス)「いじわるペニス」(新潮社)など。 この著者の記事一覧はこちら(内藤みか)