1日2、3回の食事が楽しみ。食べるの大好き、松本ミゾレである。38になって順調に代謝は落ち、とうとう今年の2月から簡単な運動だのウォーキングだのをするようになった。その結果、体重増加は食い止められているけど、正直若い頃の痩せていた日々が懐かしい。
25歳ぐらいまで体重は40キロ台だったのに、今は68キロ。身長が168センチしかないため、この体重というのは平均より6キロほど多いのだとか。今年の2月は71キロだったので、このまま地道な運動を続けないとならない……え? 食事制限はしないのかって?
食べることが楽しみの一つなので、それを削る踏ん切りがまだついていないのが現状だ。
しかし世の中には、そもそも食事を面倒と感じる人ってのもいる。今回はそういった人たちの話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)
とにかく食べるのが面倒!そんな人たちが摂取するものとは?
先日、ガールズちゃんねるに「食事が面倒な人の食事」というトピックが立っていた。これを立てた人は、「最近は暑さもあり元々面倒だった食事がさらに面倒になってきています」と書き込んでいる。
さらに「今までは体を動かすために無理やり卵かけご飯などを流し込んでいましたが、それも嫌になってきて牛乳とトマトジュースだけで過ごす日々が続いており健康面で少し不安です」とも。これでお腹が空かないというのは、根っからの小食なんだろうなぁ。
うっすら、自分の若い頃のことを思い返してみると、たしかに代謝も良くて、しかも駅伝をしていたので呼吸するだけで痩せていたようなものだった。その上、今よりは確実に食が細く、酒も覚えていなかったのでまさしくガリガリだった。さらには趣味はゲームだったので、食べるものも食べず、そして睡眠も削って遊ぶこともしょっちゅうだった。
気付くと1日にせいぜいポテチ1袋しか食べてない日もあったり。あれでよく体が持ったなぁと思う。子供の頃から食が細くて、友達の家に遊びに行ったりして、そこでお昼をご馳走になることがあっても、大体残してたし。あれは心象悪いガキだったろうなぁ、親御さんにしてみれば。
トピックを立てた人物がいくつなのかは分からないけど、そういう「食うのもだるい」という時期が僕にすらあったので、意外とこれを経験している人、今現在もそういう状況って人は多いのかもしれない。
「夏はコーンフレークとそうめんに生かされてる」
ではここからが本題。トピックには、食事が面倒だけど仕方なく食事を摂っているという人の書き込みが意外と多く寄せられていた。ちょっとその事例を引用させていただきたい。
「最近は熱中症が怖いから梅干しとご飯を食べてる」
「1日、1食でクラッカーだけとかざらにある。食べるのがめんどくさい」
「夏はコーンフレークとそうめんに生かされてる。これが無かったら、たぶん食わずに倒れてるわ」
「一番ひどい時はミニトマト・ベビーチーズ・魚肉ソーセージ・飲み物なんて日もある」
今の僕には到底無理なメニューだし、これじゃ足りないだろって思うけど、そんな僕も10代、20代まではこれぐらいで十分という時期があったわけで、何なら「あまりにも空腹を感じない日が多い。俺って実は霞食って生きていけるんじゃないか?」とか思うこともあったほど。そう考えると人間は変わるんだなあ。
中には上記のメニューを見て「こんなの嘘だろ」って思う人もいるかもしれないが、実際この程度でも空腹を感じなかった時期が自分にはあるので、疑う気持ちになれない。それに、今現在こういう感じの食事しか摂ってない知り合いもいるにはいるので……。
そうそう。このような食事メニューでも成り立っちゃう人たちが実在する理由について、「スポーツをしている」を挙げる声があった。そちらも引用させていただくと、以下の通り。
「スポーツばっかしててあまり食べない日々が続いたんだけど不思議とお腹空かないし全然平気だった。運動もせず家にずっと居る方がずっと何か食べてたりお菓子食べちゃう」
これ、自分としてはかなり腑に落ちる言葉だった。そうなんだよなぁ~、駅伝を嫌々やってた頃は、なぜか全然空腹を感じなかった。
運動って不思議なもので、無理にでも走ることでアドレナリンは分泌されるし、たまに「ゾーン」に入っていくら走っても全然苦しくない状態に突入することもあった。それで、走るのはそれなりに楽しかった。
自分の場合は、運動をしなくなってから、食生活も大きく変化して、酒もおぼえて飲むこと、食べることに楽しみを覚えるようになった。何もしないとお腹が空くってのも身につまされて理解できる。実際、終日外で取材とか、パチンコとかしてると全然お腹空かないし。家に居るとダメなんだよね、「食べる」という選択肢が身近になり過ぎて。