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『ちむどんどん』に巻き起こる恋愛旋風! 比嘉家四兄妹の恋愛遍歴を辿る

2022年07月17日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『ちむどんどん』(写真提供=NHK)

 NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』の、主に暢子(黒島結菜)を中心とした“恋愛編”がひとまず集結した。比嘉家の四兄妹も度々、周りを巻き込んで恋に悩んできた。ここで、四兄妹の恋愛遍歴をおさらいしてみよう。


【写真】四兄妹の恋愛相手たち


■運命の相手は、実はすぐそばにいるかもしれない賢秀


 手を出して失敗した事業は数あれど、実はあまり恋愛をしてこなかったのが賢秀(竜星涼)だ。ひょんなことから働いている養豚場を訪れた“ちゅらかーぎー”、直美(安野澄)に惚れたのだが、彼女にはすでに婚約者らしき人がいて、賢秀は「アッラ・フォンターナ」で他人の婚約お披露目会を開かされた男となってしまった。その後すぐ、不良に絡まれていた青森出身の和歌子(駒井蓮)に一目惚れ。だがその和歌子にもすでに付き合ってる人がおり、あえなく失恋。どうやら賢秀は、気持ちが前のめりになりすぎてしまい、その女性がどんな人かを見極めることができていない。一方で、養豚場の娘である清恵(佐津川愛美)とはことあるごとに口喧嘩をしているが、それは相手にいいところを見せようとか、見栄とは関係なく、その人と接しているということ。清恵は恋煩いをしている賢秀を呆れたような、苦々しいような顔でみていたが、彼のことをどう思っているのだろうか。今後のふたりの関係が気になる。


■望んだ相手である博夫と結婚 その先にある関係に悩む良子


 学生時代から、当時は友人だった博夫(山田裕貴)に思いを寄せていた良子(川口春奈)。積極的に、でもうっとうしく思われないようなアプローチを続けていたが、今ひとつ煮え切らない態度をとる博夫にやきもきしていた。そんな中、やんばるで有数の裕福な家の跡取り、金吾(渡辺大知)に、時と場所を選ばない猛烈な求婚を受け、良子が押される形で結婚寸前までいくが、博夫が良子に気持ちをはっきり伝えたことで、博夫と結婚。晴海という娘も生まれた。現在、良子は、“長男の嫁”として仕事をせず、家を守ってほしいという博夫の実家との関係に悩み、やっぱり、はっきりした態度を取れない博夫に憤りを感じながらも、結婚生活と仕事の両立に励んでいる。


■相手からの気持ちにも自分の気持ちにも鈍感だった暢子


 昔から自分の好きなことだけに熱中していて、恋愛ごとには鈍感だった暢子。学生時代には、陸上部のキャプテンだった正男(秋元龍太朗)が暢子に淡い思いを抱いていたようなのだが、暢子は知る由もなく、幼なじみの智(前田公輝)のことも、昔からずっと暢子のことが好きでいるということを親友の早苗(高田夏帆)に聞いてから意識したのだった。和彦(宮沢氷魚)と愛(飯豊まりえ)が結婚に向けて動き出したことに動揺し、そこから和彦への想いに気がついた暢子は、最初は和彦を避けたり、思いを断ち切って仕事をしようとしたりしていたが、最終的には自分の気持ちに向き合った。そして同じように自分の気持ちに素直になった和彦と結ばれるかのように思われたが、現在は沖縄からの緊急コールによって一旦ストップ中だ。


■健気に相手を思うが、報われない歌子


 幼い頃から、幼なじみでちょっと年上の智に恋をしていた歌子(上白石萌歌)。高校を卒業しても智のことを思い続けていたが、勤め先でいつも自分の体調を心配し、優しくしてくれる花城(細田善彦)に次第に心惹かれるようになる。しかし、その時すでに花城は結婚予定だった。心の支えとなっていた智は分かってはいたものの、姉の暢子にぞっこんで、結婚まで考えていることを知り、歌子は深く落ち込んでしまう。今では、智の状況も大きく変化したわけだが歌子の気持ちはどう変化するだろう。


 恋は良くも悪くもその人を左右してしまう。それでも誰かを好きだという思いは大切な気持ちだ。今後、どのように恋愛が描かれるかはわからないが、比嘉家の四兄妹がそれぞれの気持ちを大切にしつつ、幸せを掴んでいってほしいと願っている。


(久保田ひかる)