芥見下々原作による舞台「呪術廻戦」が、本日7月15日に東京・天王洲銀河劇場にて開幕。コミックナタリーでは初演前に行われた公開ゲネプロの様子をレポートする。なお本記事にはネタバレが含まれるため、まだ観ていない人はご注意を。
【大きな画像をもっと見る】「呪術廻戦」は呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れた高校生の虎杖悠仁を主人公に描くダークファンタジー。舞台では虎杖悠仁役を佐藤流司、伏黒恵役を泰江和明、釘崎野薔薇役を豊原江理佳、七海建人役を和田雅成、真人役を太田基裕、五条悟役を三浦涼介、夏油傑役を藤田玲が演じる。
第1幕は「大勢に囲まれて死ね」「オマエは強いから人を助けろ」といった虎杖の祖父の遺言が響きわたりスタート。ある日“オカ研”の先輩たちが特級呪物「宿儺の指」の封印を解いてしまう。玉犬や呪霊たちがおどろおどろしくスクリーンに映し出される中、虎杖は伏黒とともに「宿儺の指」を取り戻そうと奮闘。戦闘の中で「宿儺の指」を食べてしまった虎杖は、「宿儺の器」としての資格があると見込まれ、五条の勧めにより呪術高等専門学校へ転入することになる。
続いて野薔薇が上京したよろこびや意気込みを歌いながら登場。伏黒、虎杖、五条とともに呪霊が出るという廃ビルへ向かうことになる。呪霊に人質にされた子供を見て、呪霊を殺すか子供を見殺しにするかと葛藤する野薔薇だったが、虎杖の助けもあり、子供を無事助けることに成功する。
特級仮想怨霊の対応に派遣された虎杖、伏黒、釘崎の3人。田中穂先演じる伊地知潔高からは「特級とは絶対に戦わないこと」を念押しされ少年院へ侵入するも、院内の様子はどうもおかしい。虎杖と伏黒の前に呪胎から変化を遂げた特級呪霊が現れると、ステージは霧のようなエフェクトで、一層怪しく危険な雰囲気が漂った。そして鬼気迫る音楽に合わせ特級呪霊と戦うも、虎杖は宿儺に身体を乗っ取られてしまう。その後激情的な音楽が響く中で、虎杖の心臓をつかみ取った宿儺と伏黒の戦いが始まる。
虎杖の死後、高専に戻った野薔薇と伏黒は、呪術高専の2年生である高月彩良演じる禪院真希、定本楓馬演じる狗巻棘、寺山武志演じるパンダと出会う。全員でドタバタと歌唱を披露する裏で、宿儺と虎杖が生き返る条件を巡り激しいケンカを全力で行っていた。そうして生き返った虎杖は、映画鑑賞を通じて呪力出力を保つ訓練を開始する。その裏で、五条は山岸門人演じる特級呪霊・漏瑚に戦いを挑む。領域展開によって漏瑚をピンチに追い詰める様が、アクションたっぷりに表現された。
続く第2幕では七海が登場。虎杖とともに映画館で起きた不審死についての調査に乗り出すことになる。一方、人間が嫌いだと歌う福澤希空(WATWING)演じる吉野順平は、真人との出会いを通じて呪術を獲得。自分をいじめてきた人間への復讐を実行した順平だったが、人を救うために呪術を使う虎杖との出会いによってその考えを改める。しかし真人、そして虎杖との出会いは、結果として順平の母の死につながってしまい……。真人に取り入れられた順平を救うため、そして今回の事件の元凶である真人を倒すため、七海と虎杖は真人との戦いに挑む。
また脚本を務める喜安浩平、演出を務める小林顕作、キャストの佐藤、泰江、豊原、和田、太田、藤田、三浦からはコメントも到着した。舞台「呪術廻戦」は本日から31日まで、東京・天王洲銀河劇場、8月4日から14日まで大阪・メルパルクホール大阪で上演されるほか、一部公演はU-NEXTで配信される。
■ 喜安浩平(脚本)コメント
分厚い0.5の壁を飛び越えるため、現場にはきっとたくさんの研鑽や試行錯誤の時間があったことと思います。思いも時間も目には見えませんが、折り重なって折り重なって溢れた時、未だ見ぬ形を得て世界に現れると言います。それが呪いか作品か、この目で確かめてみるまでわかりません。これまでも私たちはいくつもの得難い時間を体験してきました。今作もその一つであれと強く願っております。誰かを支え、突き動かす、仄かな希望の形として。
■ 小林顕作(演出)コメント
驚くほど面白く、怖く、悲しく、切ない作品に仕上がりました。僕ももちろん頑張りましたが、スタッフ、キャスト一同、一致団結総掛かりでこの作品に取り組んだ証だと思って止みません。モノ作りは息が出来ないまま真っ暗闇を突っ走るような作業です。観にいらして頂く皆様に喜んで頂けます様に、そして、呪術廻戦という原作がより輝きます様に。舞台をご覧になったら解ると思いますが、役者が、キラッキラに輝いております。乞うご期待!
■ 佐藤流司(虎杖悠仁役)コメント
ついに初日の幕が上がります。有難い事に非常に多くの反響を頂きまして、皆さんの応援に支えられ素晴らしいスタートが切れそうです。ネタバレになるのもアレですし多くは語れませんが、アクションありダンスあり歌あり笑いあり、そして感動ありの最高のエンタメです。舞台ってこうだよな。これだから良いよな。と、我々にも思わせてくれる作品です。最後まで応援、宜しくお願い致します。
■ 泰江和明(伏黒恵役)コメント
皆様江改めてご挨拶。舞台「呪術廻戦」伏黒 恵を演じさせて頂きます、泰江和明です。いよいよ開幕、ここまで来られたことに改めて支えて下さった全ての関係者様に感謝です。演出の小林顕作さんへの絶対の信頼と和気藹々とした雰囲気の中で創り上げたじゅじゅステだからこその世界観。座長の佐藤流司くんをはじめ今回の素晴らしいキャストの皆さんと共に皆様の負の感情を吹き飛ばします。最後までどうぞ応援の程よろしくお願いします。
■ 豊原江理佳(釘崎野薔薇役)コメント
舞台「呪術廻戦」ついに開幕です。それぞれのキャラクターが舞台の上で懸命に生きる姿を目に焼き付けていただきたいです。見どころたくさんの、目が足りない作品になったと思います。ぜひ日々の複雑な感情を全部持っていらしてください、劇場にお越しいただけるのを心躍らせながらお待ちしています!
■ 和田雅成(七海建人役)コメント
舞台「呪術廻戦」
初日の幕が無事に上がります。
ここまで辿り着く事が出来ました。
今の世の中も相まって、舞台にかけるみんなの想いが凄まじいです。
舞台上で一人一人から溢れるエネルギーで皆様の明日への活力を生み出せるよう尽力いたします。
そして千秋楽まで呪いを祓い続けられるように、色んな事に気をつけながらキャスト、スタッフの皆様と共に駆け抜けます。
■ 太田基裕(真人役)コメント
真人を演じます太田基裕です。
真人が活き活きと舞台空間、作品を謳歌できるように日々精進したいと思います。
ぜひ生の感覚を楽しんでください。
劇場でお待ちしています。
ステキな時間を共有できますように。
■ 藤田玲(夏油傑役)コメント
僕自身大好きな「呪術廻戦」に大好きな「夏油 傑」として出演させていただけることを改めて光栄に思います。漫画やアニメの現実離れした設定や動き、登場人物を、演出の顕作さんのアイディアの元に、カンパニー全員で試行錯誤して「演劇」として創りあげた作品です。皆様にお届けできる事にとてもワクワクしております。
舞台「呪術廻戦」どうぞ宜しくお願い致します。
■ 三浦涼介(五条悟役)コメント
舞台「呪術廻戦」ついに開幕です。この作品を劇場で見て下さる皆様にはもちろんの事、配信をご覧になる皆様にもエネルギーを伝えていく事、精一杯に心を込めてお届け出来るよう千秋楽まで精進して参ります。お稽古場を経て劇場で初めて形となる事がたくさんあります。映像や音、ライトに大きな幕。たくさんの方々の力と僕達役者陣の生き様が初めて合わさる瞬間瞬間を見逃さずどうぞお楽しみ下さい。僕自身も一つ一つ繋ぎ止めることを逃さず演じます。まだまだ不安定な日々ではありますが、舞台「呪術廻戦」をご覧になられる皆様に演劇の素晴らしさとエンターテイメントを感じて頂けますように。
■ 舞台「呪術廻戦」
日程:2022年7月15日(金)~7月31日(日)
会場:東京都 天王洲 銀河劇場
日程:2022年8月4日(木)~8月14日(日)
会場:大阪府 メルパルクホール大阪
□ スタッフ
原作:「呪術廻戦」芥見下々(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
演出:小林顕作
脚本:喜安浩平
□ キャスト
虎杖悠仁:佐藤流司
伏黒恵:泰江和明
釘崎野薔薇:豊原江理佳
禪院真希:高月彩良
狗巻棘:定本楓馬
パンダ:寺山武志
七海建人:和田雅成
伊地知潔高:田中穂先
家入硝子:石井美絵子
真人:太田基裕
吉野順平:福澤希空(WATWING)
夏油傑:藤田玲
漏瑚:山岸門人
花御:南誉士広
両面宿儺:五十嵐拓人
五条悟:三浦涼介
アンサンブル:河野凌太、小泉凱、遠井公輝、長嶋拓也、望月凛
(c)芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会