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マスク着用で起こる「匿顔(とくがん)」ってどんな意味? - 大辞泉が選ぶ新語

2022年07月15日 15:51  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
小学館の国語辞典『大辞泉』編集部は7月14日、5月18日から開催している「大辞泉が選ぶ新語大賞」キャンペーンに寄せられた513件の新語の中から、【6月の新語】6件を発表した。


「大辞泉が選ぶ新語大賞」は、同編集部が2016年に開始した恒例企画。新しい言葉(新語)や、今までにない新たな言葉の使い方(新語義)を一般から募集する。



「6月の新語」は、5月18日の「ことばの日」から寄せられた513件の新語の中から、「組み戻し」「チェアリング」「勝手橋」「これじゃない感」「匿顔(とくがん)」「トンデモ」が選ばれた。

「組み戻し」は、新語ではないが、誤振込事件で世間を賑わせた言葉。誤送金したのち、送金先の承諾を得て送金分を戻す事務処理のことを言う。



「チェアリング」は、持ち運びできる椅子を野外に設置して、読書、食事、飲酒など思い思いに過ごすことを指す。「勝手橋」は、正規の橋が遠いため、河川管理者の許可を得ずに、地域住民などが勝手に架けた橋のこと。洪水に流されることもあるため「流れ橋」とも呼ばれることもあるという。



「これじゃない感」は、自分の思っていたもの、期待していたもの、知っているものと微妙に違うことを指す。主に残念な意味で使われる。



「匿顔(とくがん)」は、コロナ禍でマスクを着用することが一般的になったため、コミュニケーションをとる際に相手の顔を知らないままであること。「トンデモ」は「とんでもない」の略で、名詞をつなげて形容動詞のように使う言い方が生まれている。「トンデモな発言」「トンデモ論」などの形で使われる。



これらの語釈は一般から投稿されたもの。正式な語釈は編集部が執筆陣に依頼し、2023年4月の改定時に『大辞泉』デジタル版に収録する予定とのこと。(フォルサ)