トップへ

ヤマハVR46マスターキャンプに参加した阿部真生騎。最後には念願のロッシとの対面も

2022年07月14日 16:20  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

ヤマハVR46マスターキャンプに参加した阿部真生騎。最後には念願のロッシとの対面も
6月7~11日にWebikeチームノリックヤマハの阿部真生騎(あべまいき)はイタリアに渡りYamaha VR46 Master Camp(ヤマハVR46マスターキャンプ)に参加した。

 阿部真生騎は、第11回ヤマハVR46マスターキャンプにタイ人のパッサコーン・サンルォン、ウォラポット・トンドンムァン、インドネシア人のアルディー・スティア・マヒンドラ、マレーシア人のアリフ・ダニエル・ビン・ムハマッド・アスリとともに参加した。

 5人はフィジカル・チェックに合格し、初日はプレゼンテーションに参加。2日目となる6月8日はMoto3ライダーでありVR46ライダーズアカデミーのアンドレア・ミーニョ、2021MotoGP eSport世界チャンピオンのロレンツォ・ダレッティ氏(Trastevere73)、フラットトラック・チャンピオンのM・ベリ氏のインストラクターよるトレーニング・プログラムがスタート。午後にはバレンティーノ・ロッシのMotor Ranchを訪れ、それぞれピラティス、MotoGP eSportトレーニングとフラットトラックでのライディング指導を受けた。

 3日目は、スーパーバイク世界選手権(SBK)が開催されているミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでピットを訪問し、トプラク・ラズガットリオグルとアンドレア・ロカテッリ(Pata Yamaha with Brixx WorldSBK)と挨拶を交わして、R3 bLU cRU Cupを見学後、野左根航太(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)とeSportのプレ・イベントを楽しんだ。このあとポンポーサ・サーキットでYZF-R3のライディングが計画されていたが、大雨により中止となったためジムでストレッチに励んだ。最後にはVR46ライダーズアカデミーであり現在Moto2に参戦しているニッコロ・アントネッリ、MotoGPクラスに参戦中のマルコ・ベゼッチらとバスケットボールのミニ・ゲームとバランス・トレーニングを行った。

 4日目にはVR46ライダーズアカデミーからMoto2に参戦中のマニュエル・ゴンザレスと、現在ポイントランキングトップのセレスティーノ・ビエッティをインストラクターに、この日で最後となるフラットトラック・セッションで指導を受けた。コース全体とアメリカン・コースでスーパーポールと決勝レースに挑むと、アルディー・スティア・マヒンドラが前回に続き総合優勝し、阿部真生騎は2位、ウォラポット・トンドンムァンが3位となった。午後にはJeepersカートコースへ移動してMiniGPに挑戦し、正しいライン取りやコーナースピードの上げ方の指導を受けて終えた。

 キャンプ最終日となる5日目、Galliano Parkサーキットを訪れ、インストラクーのアルベルト・スーラとマニュエル・ゴンザレスから指導を受けてYZF-R3にピレリタイヤを履いてトレーニングを行った。マヒンドラが最速タイムを記録し、阿部は3番手タイムを記録した。このあとVR46本社を訪ね、卒業セレモニーに出席し、5日間をまとめたビデオを鑑賞後、公式参加証書とVR46からたくさんのプレゼントを受け取った。セレモニー後にはVR46 Motor Ranchでのプライベート・トレーニングを行っていたロッシと対面を果たして握手を交わし、Master Campの最後を締めくくった。

 ロッシとの対面を心待ちにしていた阿部は「ロッシ選手と最後の夜に会えたことは、決して忘れません! 彼が後ろについたとき、彼だとわかりました。いつもテレビで見ているあのライダーです。とても現実とは思えませんでした。ロッシ選手のトレーニングの間、そのテクニックに注目していました。完ぺきなリーンアングル、スライディング、そして美しいラインでした」と喜びを語っていた。