6月26日、MotoGP第11戦オランダGPの決勝レースがTT・サーキット・アッセンで行われ、アプリリア・レーシングのマーベリック・ビニャーレスが3位表彰台、アレイシ・エスパルガロが4位を獲得し、好成績を収めた。
11番グリッドからスタートしたビニャーレスは、レース序盤に調子よく前を交わしていき4番手まで浮上。17周目にホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)を交わして3位まで浮上すると、残り2周でジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)のアタックを交わし、アプリリアでは初となる表彰台を獲得した。
5番グリッドスタートのアレイシ・エスパルガロは好スタートで2番手にポジションアップするが、5周目で追い抜きに失敗したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)と接触し、グラベルに落ちてしまう。その後15番手でレースに戻ったアレイシは、コースファステストラップを更新し周回を重ね、徐々にポジションを上げる。最終ラップの最終シケインでブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とミラーをまとめて交わし、4位でフィニッシュした。
第11戦終了時点で、アレイシ・エスパルガロはランキングトップと21ポイント差の2位となり、ビニャーレスは62ポイントで12位となった。ファクトリーライダーふたりの活躍により、アプリリア・レーシングはチームランキングで首位に返り咲いた。
■アプリリア・レーシング
マーベリック・ビニャーレス(決勝:3位)
「スーパーハッピーだ!今日ようやく、僕とアプリリアの努力が初めて報われたんだ。僕たちはずっと信じ続けてたんだ。そして今日、後方からのスタートにも関わらず成功することができたんだ」
「スタートがうまくいって1周目ですでにいくつか順位を上げることができた。それからずっとプッシュし続け、表彰台を獲得することができた。あとは優勝するという次のステップを踏むだけだよ。予選でもっと順位を上げることができれば、それが可能になるはずだ。でもそれは並大抵なことではないだろうね」
■アレイシ・エスパルガロ(決勝:4位)
「ポイントは与えられないけれど、僕にとって特にチャンピオンシップの面で非常に重要なものがあって、それはコース上で一番と感じる感覚だ。週末を通じてその感覚を味わうことができていたから、優勝は僕らのポテンシャルの範囲内だったよ」
「今日の僕のマシンは並外れていた。残念ながら接触はアンラッキーだったけど、その後は100パーセントの力を出し切り自分のスピードを発揮することに集中した。この週末を前に、僕は夏休みまでにファビオとのポイント差を縮める事が目標だと言っていたけど、それが実現する成績を残すことができた。サマーブレイクでRS-GPがすぐ恋しくなるだろうね」