約1カ月のインターバルを経て、7月9~10日にベルギーのゾルダーで争われた電動ツーリングカー選手権FIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップの第4戦は、今季よりロメオ・フェラーリからシリーズデビューを果たしたマキシム・マルタン(アルファロメオ・ジュリアETCR)が、地元イベントで初の週末最多得点者“King of the Weekend”を獲得。金曜プラクティスではジュリアのバッテリートラブルにより、大幅に走行機会を制限されていた男が、地の利も活かし「家族の前で魔法のように素晴らしい瞬間」を迎えた。
続くクォーターファイナルでも勢いを維持したマルタンは、セミファイナル1も制して順当にファイナルへと進出。その一方、同じ『Pool Furious』にいた前戦の“King of the Weekend”マティアス・エクストローム(クプラe-Racer)は、ヒョンデ・モータースポーツNから参戦のミケル・アズコナ(ヒョンデ・ヴェロスターN ETCR)との接触で5秒加算ペナルティを受け、同組スーパーファイナルのフロントロウを逃す事態となった。
ポール発進のマルタンは、フロントロウのアズコナ、3番手発進のエクストロームを抑えてホールショットを奪うと、後続のバトルに乗じてマージンを稼ぎ、ベルギー出身者が2秒近いギャップを築く展開に。4周勝負でアルファロメオを追走する集団は現れず、そのままマルタンがトップチェッカー。土曜から週末を席巻した男が初の“King of the Weekend”獲得を決めた。