甲斐谷忍原作によるドラマ「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」の制作発表会見が、去る7月8日に東京・スペースFS汐留で開催された。
【大きな画像をもっと見る】日本テレビ系で7月24日より放送される「新・信長公記」は、名だたる戦国武将のクローンが集まる名門不良校を舞台にした物語。制作発表会見には主人公・織田信長役の永瀬廉(King & Prince)、日下部みやび役の山田杏奈、豊臣秀吉役の西畑大吾(なにわ男子)、明智光秀役の萩原利久、上杉謙信役の犬飼貴丈、伊達政宗役の三浦翔平、武田信玄役の満島真之介、徳川家康役の小澤征悦が、それぞれの役衣装を着て登壇した。
永瀬は「織田信長という役はジャニーズ事務所の中でもたくさんの先輩方が演じてきました。今作は史実とはちょっと違う織田信長なので、僕だけの織田信長を見つけながら最後まで演じられれば」と意気込みをコメント。山田は「戦国武将のクローンたちの中で唯一普通の女子高生を演じています。皆さんの個性が強すぎるので、うまくバランスを取る役になれたら」と述べる。三浦は伊達政宗になりきり渋い声色で話し始めるものの途中で不安になり、これがあると役に入ってしまうということで眼帯を一旦外すことに。撮影現場の盛り上げ役という満島と小澤は「King & Princeの満島です」「小澤です!」と名乗り、「この2人、一緒におるべきじゃないわ!」と永瀬を困らせる。冗談が飛び交う賑やかな雰囲気で会見はスタートした。
ここからは「新・信長公記」を楽しむための3大トピックスが紹介される。1つ目「武将の個性を生かした特徴的な制服!」という項目では、永瀬が「信長は(奇妙なファッションもあって)“うつけ”と呼ばれていたので、半ズボンの丈が左右で違ったり、西洋風な柄を取り入れた帯を腰に巻いたりしています。しかもマントの中には龍が潜んでいるんです」とマントの内側を披露。説明が丁寧だったため満島から「テレビショッピングみたい!」と言われると、永瀬は「イチキュッパで売ります」とノリよく応じる。西畑は「秀吉くんは“猿”と呼ばれているので腕のところに猿の刺繍があります。あと信長の草履を懐で温めていたという有名な逸話にちなんで、学ランの内側に草履の模様が入ってるんです」と明かし、「これはサンキュッパです!」と永瀬に乗っかった。
2つ目「史実にリンクした武将たちの関係性」という項目では、本能寺の変で有名な織田信長と明智光秀の話題に。史実通り明智光秀は信長を裏切るのかというのが気になるところだが、萩原は「あくまで戦国武将のクローンなので史実通りじゃないところもあります。それに幅広い年齢のキャストの中で廉は唯一同い年なんです」と友好的にいこうとする。しかし永瀬は「僕は利久としゃべるとき一切油断してないですね。いつ裏切られるかわからないので同い年とか関係ないです」とバッサリ。犬飼は川中島の戦いで知られる武田信玄と上杉謙信の関係について「ライバルといいつつ、お互いを認めている好き同士なのかなと。ツンケンしながらも仲の良さが垣間見えるかと思います。脚本が今後どうなるか僕たちもまだわからないですが、この2人の熱いシーンがあるといいなということで、(満島とは)目線のやりとりなどちょっとしたところで伏線を貼らせてもらっています」と語った。
3つ目「現場は超白熱! スタッフからのタレコミがたくさん!!」という項目では、深夜の撮影で若手メンバーがぐったりしてる中、年長キャストがハイテンションだったという暴露が。山田が「小澤さんと満島さんがなかやまきんに君さんの『パワー!』っていうギャグを深夜にやってたと聞きました」と証言すると、満島と小澤はこの場で「パワー!」を披露させられる。さらにアーノルド・シュワルツェネッガーを発音よく言うネタを追加でリクエストした永瀬が、見本として自分がやることになってしまう一幕も。タレコミはまだ続き、永瀬と小澤がお互いを「廉ちゃん」「征ちゃん」と呼び合っていることや、その2人が撮影現場で「全力あっち向いてホイ」を楽しんでいたことなどが明かされた。
ここで同作の主題歌に、9月14日に発売されるKing & Princeの新曲「Trace Trace」が決定したことが発表に。満島と小澤は「ありがとうございます!」「いやあ、踊りも大変だった。今までとちょっと違う雰囲気の曲だからね」とまたふざけ始め、永瀬に「ちょっとほんまに黙ってもらっていいですか?(笑)」と叱られてしまう。永瀬は「2人は歌っても踊ってもないですし、演奏してもないです!」と訂正し、「音源は初回の放送で解禁されるので、そこを含めてチェックしてください」とアピールした。
記者からの質疑応答では、もともと関西ジャニーズJr.で同じグループだった永瀬と西畑に「現場での様子や、今のそれぞれの活躍を見てどう思うか」と質問が。永瀬は「ジャニーズの中でも1、2番に仲良い大吾が現場にいるっていう安心感がありますね。グループとしては最近なにわ男子がグイっときてるんで、いい友でありライバルでありって感じです」と答え、西畑は「現場でも普段の廉の姿だったので安心しました。でも大人になったなと思うのは、小澤さんのことを征ちゃんって呼んでんねやって。人見知りなとこがなくなってきたのかなと思います」と話す。永瀬が西畑について「一生変わりたくない関係性です」と力強く言い切ると、「そうだよね、うんうん」となぜか小澤が横入り。小澤は廉ちゃん征ちゃんの関係性のことだと勘違いしたようで、三浦に「違う違う。そっちじゃないのよ」と突っ込まれてしまう。劇中では永瀬と西畑の共演シーンもたくさんあるとのことで、西畑は「これからは廉ちゃん征ちゃん大ちゃんでいきたいと思います!」と新たな3人での関係性に期待させた。
司会からまもなく終了の時間とアナウンスされると、永瀬は「ええ!? これドラマのこと伝わってないですよ! ヤバいって……!」と大焦り。締めの挨拶を求められた永瀬は「このドラマのキャストは下が18歳で、上が征ちゃんの48歳。すごい歳の差の中、みんなが15歳という同級生を演じているのが1つの注目ポイントです。この個性の強い皆さんが演じることでより武将のキャラが立っていますし、歴史の知識が学べることも魅力。『新・信長公記』っていう新たなジャンルだなっていうぐらい僕の中では衝撃的な作品で、今日の征ちゃんと真之介さんよりも記憶にこびりつくドラマになってるんじゃないかなと思います」と、最後は満島と小澤に邪魔されずしっかりアピールすることに成功した。
■ 「新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~」
日本テレビ系:2022年7月24日(日)より毎週日曜日22:30~
脚本:金沢知樹、伊達さん
監督:中島悟、豊島圭介
音楽:林ゆうき
出演:永瀬廉、山田杏奈、西畑大吾、萩原利久、犬飼貴丈、三浦翔平、満島真之介、濱田岳、小澤征悦、柄本明ほか
原作:甲斐谷忍「新・信長公記~ノブナガくんと私~」(講談社「ヤンマガ KC」刊)
チーフプロデューサー:沼田賢治
プロデューサー:中山喬詞、小島祥子、清家優輝
共同プロデューサー:三上絵里子
制作協力:ファインエンターテイメント
制作著作:読売テレビ