宮城県のスポーツランドSUGOで開催されているENEOSスーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook第3戦『SUGOスーパー耐久3時間レース』は7月10日、14時から3時間のGr-1決勝レースが行われ、ST-XクラスはGrid Motorsport AMG GT3(マーティン・ベリー/高木真一/黒澤治樹/山脇大輔)が優勝。ST-ZはGRGarage水戸インター GR SUPRA GT4(山崎学/坪井翔/野中誠太/細川慎弥)が制し、ST-1はmuta Racing GR SUPRA(堤優威/中山雄一/松井宏太)がトップチェッカー、ST-Qの2台も完走を果たしている。
その後方では2番グリッドの885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4を駆る清水英志郎も3号車をオーバーテイクして2番手にポジションを上げるが、ドライコンディションになるとGT3とGT4マシンのラップタイム差は明らかとなり、2周目の1コーナーで9番グリッドからスタートした16号車ポルシェセンター岡崎 911 GT3Rの永井宏明が総合トップに浮上する。
ST-Xは続く3周目に23号車TKRI松永建設AMG GT3のスタートを担当する元嶋佑弥が16号車をかわして首位に立つ。16号車はその後のペースも上がらず、9号車MP Racing GT-Rの影山正美にもかわされてしまう。その後方から追い上げをみせたのは31号車DENSO LEXUS RC F GT3を駆る小高一斗だ。
GT4マシン8台が争うST-Zクラスは、レースのスタートでポジションを上げた885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4が序盤のトップを走行。2番手に310号車GRGarage水戸インター GR SUPRA GT4(山崎学/坪井翔/野中誠太/細川慎弥)が続き、15周目からテール・トゥ・ノーズのバトルが繰り広げられる。しかし、ピットタイミングで310号車が逆転を果たすと、そのまま首位の座を譲らずにクラス優勝を達成した。
ST-Zの2位には885号車が続いたが、レース終了後「裁定義務周回数(時間)違反」により、決勝結果より6周減算のペナルティが課され、クラス3番手でフィニッシュした22号車Porsche Cayman GT4RS(KIZUNA/千代勝正/山野直也/大草りき)が2位、4番手でチェッカーをうけた111号車Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4(松田利之/古谷悠河/中村賢明/檜井保孝)が3位となっている。
ST-1クラスはスタートで47号車D’station Vantage GT8R(浜健二/織戸学)がクラストップに浮上し、2番手に38号車muta Racing GR SUPRA(堤優威/中山雄一/松井宏太)がつけ、ST-1で圧倒的な速さを持つ2号車シンティアム アップル KTM(井田太陽/高橋一穂/加藤寛規/吉本大樹)が追い上げる展開に。
しかし47号車はレース終盤に織戸のドライブ中に足回りのトラブルに見舞われてしまい戦線離脱、修復を余儀なくされクラス3番手に後退。レースは終始安定した走りを披露したmuta Racing GR SUPRAが今季初優勝を飾り、シンティアム アップル KTMがクラス2位となっている。
ST-Qクラスには3号車ENDLESS AMG GT4(小河諒/川端伸太朗/谷岡力)と244号車ニッサンZ Racing Concept(田中哲也/田中徹/三宅淳詞)が出走し、参戦2戦目となる244号車のニッサンZはスタートからフィニッシュまで順調なレース運びをみせ総合14位で完走を果たした。3号車のエンドレスAMGは、序盤はST-Xに食い込む速さを披露しながらも、98周目にハブボルトが破損してしまいマシンをガレージに一度ガレージに入れるアクシデントに見舞われる。3号車はその後修復が完了しレースに復帰、102周を走り切り総合17位でチェッカーを受けている。