「面接」と聞くだけで苦い記憶がよみがえる人もいるようだ。キャリコネニュースの面接をテーマにしたアンケートに、就職氷河期世代で「60社受けて2社しか受からなかった」という40代後半の男性(東京都/設備・交通・運輸 正社員・職員/年収750万円)から、面接エピソードが寄せられた。
男性は、1999年に某大手食品メーカーの面接を受けたときの屈辱を語ってくれた。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ
「トイレ行きたいなら呼ぶ前に行けば済む話」と怒り
当時、面接は「何人かの面接官が小さなブースにいて、自分の番になったら呼ばれる仕組み」だったという。しばらく待って呼ばれたため席に着いたところ、驚きの言葉を面接官に言われた。
「開口一番トイレ行って良い?と中年のおじさんに語気強めに言われて、ムカつきましたが、どうぞと話しました。結局受からなかったし、トイレ行きたいなら呼ぶ前に行けば済む話だし完全にナメられていたと今でもムカついています」
と憤りを語る。男性は続けて当時の苦労を振り返った。
「時代が違えばもっと良い会社に行けたのではないか」
当時、60社受けたうち内定をもらったのは2社だけと明かした男性。
「(2社のうち)当時ストライキするようなバス会社を選びましたが、何が正解だったのか、良く分かりません。大手通信会社も筆記試験は受かっていたので、時代が違えばもっと良い会社に行けたのではないかと悔しいです」
と再び悔しさを嚙み締めていた。ただ、現在の待遇にはそれなりに納得しているようで
「現在は課長にまでなれたので周りの人に比べると仕方ないのかなと思います」
とも心境を吐露している。とはいえ「上にたくさんのバブル入社組が詰まっていて将来は不安」と昇進の頭打ちを懸念。「就職氷河期の仲間とはいつも頭に来ると今でも悔しさを話しています」と20年前のことであっても怒りが収まらないようだ。