トップの一声で簡単に変わってしまうボーナスの支給額。業績を反映しているなら納得できるが、ときには理不尽な結果になることも。キャリコネニュースの「夏のボーナス」をテーマにしたアンケートに、「素材・化学・食品・医薬品技術職」の男性からこんな珍しい投稿が届いた。
※キャリコネニュースでは「夏のボーナス」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。 https://questant.jp/q/5WFVGPWJ
「世間がコロナで苦しんでるのにボーナスなんて贅沢だ!」で1円も出なかった
「一昨年、昨年は0円、今年は何と340万円でした」
こう驚きの大幅アップを明かすのは、千葉県に住む40代前半の男性(年収850万円)だ。実は男性の勤務先は、本来「ボーナスゼロ円」になるような業種ではなかったという。前の社長が健康上の理由で正しい経営判断ができない状態だったと説明する。
「コロナなど関係なく堅調に利益を伸ばせる職種なのに、(前社長は)『世間がコロナで苦しんでるのにボーナスなんて贅沢だ!』と戦時のような精神論を振りかざして本当に一円も出ませんでした」
と男性は社内事情を打ち明ける。報酬に不満を持たれれば優秀な人材の流出が起こりかねない。しかし現在は状況が一変。男性は、
「ようやく社長が経営から退き新しい社長になり、今まで前社長の横暴でボーナスカットされた分も足して支給してもらいました。 正直辞めようかと何度も思いましたが踏みとどまって正解でした」
と報われた思いを綴っている。
【シリーズ:夏のボーナス2022】
「社員の給料カットしながら経営者は1000万のアウディ。これが現実です」