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スタイリスト、パティシエ、お医者さん……憧れの職業になりきり、プログラミング的思考を習得!

2022年07月08日 13:01  マイナビニュース

マイナビニュース

画像提供:マイナビニュース
GMOメディアの「コエテコ byGMO」とアフレルが女の子にプログラミングを始めるきっかけを提供するイベント「KIKKAKE(きっかけ)~ガールズプログラミングフェス~2022」が6月に開催された。



「KIKKAKE」は、「コエテコ byGMO」を通じたプログラミングスクールへの体験申込の約8割が男の子という課題を受け、「女の子にプログラミングを始める機会を提供したい」との想いで始まったオンラインイベント。一人でも多くの子どもたちがプログラミングに興味を持ってもらうことを目的としている。



その一環でロボットプログラミング教室「ロボ団」が企画・運営を行い、6月25日に1年生~3年生の女子小学生を対象にしたプログラミング教室「ワクワクなりきりお仕事ミッション!~プログラミング的思考で✕✕から脱出せよ!~」をオンラインで実施。



参加者たちは憧れの職業になりきり、さまざまな仕事や日常生活にも潜んでいるプログラミング的な考え方について学んだ。


○「順次」と「分岐」の考え方をマスター!?



「ワクワクなりきりお仕事ミッション!~プログラミング的思考で✕✕から脱出せよ!~」と題した今回のオンラインレッスンでは、参加者の子どもたちが憧れの職業の体験を通して、さまざまな仕事におけるプログラミング的思考にチャレンジ。



仕事で大切なキーワードを集めるため、さまざまな職業を体験するという「脱出ミッション」要素をレッスンに盛り込み、参加者は実際の「ロボ団」講師とともに楽しみながらプログラミング的思考を体験した。



子どもたちがまず体験したのはスタイリストの仕事。たくさんのアイテムの中から「夏のおでかけ」というテーマや条件に応じて服装を選び、おでかけしたい場所と思い思いのコーディネートを発表することで、プログラミング的思考の「組み合わせ」について学んだ。


続いて子どもたちはパティシエとして、お客さんの注文に従い、順番に具材を載せてオリジナルパフェを作ることに。



お客さんのオーダーは「1番下はやわらかいもの、2番目はフルーツ……」といった具合で、「ロボ団」講師は「パフェを作るとき、下の層から順番に重ねていったよね。こうして下から順番に乗せたり、置いたりする動きの流れを表した図をフローチャートと呼びます。そして、フローチャートの順番に従って、命令をひとつずつ実行することをプログラミングで『順次』と言います」と、解説していた。

「少し難しい言葉かもしれないけど、例えば朝、学校へ行くまでを思い出してみて。まず起きたら顔を洗って、朝ご飯を食べて、歯を磨いて持ち物を準備して、ということを順番にやると、学校に行くまでの準備が完了するよね。これも『順次』です」



最後はお医者さんの“健康診断”の仕事。診察の結果を問診票へ記入するという診断の流れを体験した。



診察の内容は「体温計測」や「肺のレントゲン検査(間違い探し)」など4項目。その結果をもとに問診票の質問に対し「YES(0)」「NO(1)」を判断し、その「0」と「1」の数字の組み合わせを表で照らし合わせ、再検査が必要か否かを最終的に診断するという流れだった。



ここでは2つのプログラミングの考え方が使われているという。



「まず、それぞれバラバラの質問を最後にひとつにまとめてわかりやすくすることを、プログラミングでは『整理』と言います。あと、もうひとつは診断するとき『はい』か『いいえ』かを考えたよね。患者さんの体の様子や病気の原因を診断するお医者さんのように、こうやって『もしも』を繰り返して、条件によって行動を変えることを『条件分岐』と言います」



大きく「組み合わせ」「順次」「条件分岐」という3つの考え方を学んだ参加者の子どもたちは、最後に「もしも海に行くときに雨が降った場合の条件分岐のフローチャート」を作成し、レッスンは終了した。



ちなみに各ミッションをクリアして、脱出のために集めたお仕事キーワードは「好きを仕事に」「得意を活かす」「人のために」の3つ。



「日本だけでも1万7,000種類以上の職業があります。みんなは大人になるまでたっぷり時間があるから焦らなくても大丈夫。ちょっとでも『やってみたい』『興味があるな』って思うことに、どんどんチャレンジしてみて。それを積み重ねていくことで自分にぴったりな、好きで得意で人のためになる仕事がきっと見つかるはずだよ」と、メッセージが送られていた。



今回のレッスンを実施した「ロボ団」は、ペアワークでのプログラミングレッスンを通じ、論理的思考力と、プレゼンテーションやコミュニケーションの能力、協調性など、社会性の育成を方針に掲げるスクール。ロボットを作り、プログラミングを使って動かすといった授業を全国で展開する。



カリキュラムは最長4年半で、4年目以降はAIなど最先端分野の開発にも使われているプログラミング言語「Python(パイソン)」の学習もできるそうだ。



伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら(伊藤綾)