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独身男女の3人に1人が、「法的な制度としての婚姻関係がなくなっても困らない」

2022年07月08日 10:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
タメニーはこのほど、18~29歳の未婚男女に対して「結婚制度」に関するアンケート調査を実施し、結果を公表した。同調査は2022年6月24日~27日、18~29歳未婚男女2,400名を対象に、インターネット調査にて実施した。


恋愛すること、結婚式を挙げること、一緒に暮らすこと、子どもを生み育てることといった、結婚に関するたいていのことは実際に「結婚」していなくてもできる。結婚を考えたときに、法的な制度としての結婚について明確に意識する機会はあまりないかもしれない。



生涯未婚率の上昇が社会問題となっているが、こうした制度としての結婚について、これから結婚していく世代はどう考えているのだろうか。このような背景のもと、今回の意識調査を行った。



18~29歳の未婚男女2,400人に、結婚制度がなくなったとしたら困るかどうか聞いたところ、「とても困る」(28.6%)、「やや困る」(17.9%)を合わせた28.6%が困ると回答した。一方で「あまり困らない」(12.0%)、「まったく困らない」(23.2%)を合わせた35.2%が「困らない」と答えている。


制度がなくなったとして、どんなことに困ると思うか選択式で聞いた。最も多かったのが「夫婦であることを証明するのが難しい」で30.3%。続いて「配偶者・扶養控除を受けることができない」が22.4%、「相続権がないので資産のやりとりが難しい」が19.5%となった。

最も多かった「夫婦であることを証明するのが難しい」でも、困ると考えているのは3人に1人。夫婦別姓問題が注目される中、「相手と同じ姓、戸籍になれない」ことが困ると回答した人はわずか13.1%だった。これから結婚する若い世代にとって夫婦同姓や戸籍はそれほど重要ではなく、全体的に制度としての結婚にあまりメリットを感じていないようだ。



「あなたにとって結婚とは?」という問いに自由回答で答えてもらった。大きく分けて法的な制度としての結婚についてと、イメージとしての結婚についての回答が集まった。



また、圧倒的にイメージとしての結婚に関する回答が多く見られた。恋愛結婚が主流である現代の日本において、特に若い世代には法的な制度としての結婚はそれほどには意識されていない様子がうかがえる。



同社では、「結婚することで得られるメリットを増やすなど、制度としての魅力を高めていくことで、『結婚』に良い印象を持つ人が増えていくかもしれません」と考察している。



「あなたにとって結婚とは?」という質問へ寄せられた自由回答の一部は、以下の通り。



【制度としての結婚】

・血のつながりのない男性と女性が一緒に住み、生計を共にして暮らしていくことを社会的に認めてもらえる制度

・法的に家族と認められること。他人の家と結ばれること

・結婚は他人と他人が正式な家族となること

・愛する人たちが法的に守られる制度

・家同士のつながり

・お互いにパートナーと認めあった者同士が、婚姻関係を結ぶ制度

・互いの足りない部分を補い合える制度

・手続き上便利なことが多い



【イメージとしての結婚】

・男性1名と女性1名が家庭を築いていくこと

・支え合いながら苦楽を共にし、愛し合うもの同士が一緒に暮らしていくこと

・幸せな家庭を築き、どんなことがあっても支え合って生きていくこと

・パートナーと互いを認め合い、一緒に歩んでいくことを決めたときにするもの

・好きな人と、好きな人の子どもを授かり幸せになること

・好きな人と一緒になり、辛いことも楽しいことも死ぬまで寄り添うこと

・自分の家族をつくっていくために必要な工程

・自分への幸せの道、孤独死しないための道

・1人よりも効率的に生きていくための方法

・共に生きるパートナーを決めること。子ども、家、仕事など、人生において大事な選択を一緒にする、またはお互いに応援し合って生きていくこと

・幸せ、ステータス

・好きな人との人生の半分こ

・しなくても幸せにはなれる時代にあえてしたいと思う人に出会えたことがすごいことだと思う

・苦しさは半分に、幸せは二倍に

・どうしてもしないといけないものでもないし、機会があればという感じ

・女が苗字を変えなくてはならない面倒な作業

・今のところ負担、逃げ場がないというイメージ(エボル)